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「人の真似をするな!」アートから学ぶ、お客様の心を揺さぶる VMD の精神

こんにちは!

VMDコンサルタントのMATT(マット)こと藤井雅範です。

 

先日、「具体美術協会と芦屋、その後」という展覧会を見に、芦屋市立美術館へ行ってきました。

1954年に芦屋で結成された前衛芸術家集団「具体美術協会」。 そのリーダーである吉原治良は、メンバーにこんな言葉をかけていたそうです。

「人の真似をするな!誰もやらないことをやれ!」

このモットーの通り、彼らはこれまでの美術の常識を覆す、革新的な表現に次々と挑みました。

例えば、筆ではなく「足で描く人」(白髪一雄)、「瓶で描く人」(嶋本昭三)、「おもちゃの自動車を走らせて描く人」(金山明)など…。

彼らの独自性あふれるアヴァンギャルドな表現は、僕も大好きで、仕事でディスプレイをするときにも、この「誰もやらないことをやる」というスピリットを大切にすることがあるんです。

 

前衛アートから VMD に通じる「意外性」と「ストーリー」

1970年の日本万国博覧会で彼らが繰り広げた「具体美術まつり」。

そこでは、「空飛ぶ人間」「転がる光の球」「紙の箱から飛び出す人間」など、まるでSF映画のようなパフォーマンスが次々に展開されました。

これは「美術館を抜け出した美術が、この巨大スペースに挑む」という万博側の期待に応えたものだったそうですが、実はこの試みは VMD にも通じる大事なヒントを与えてくれます。

それは、「意外性」と「ストーリー」です。

 

お客様は、いつもと同じ景色の中に、突然現れた「見たことのないもの」に心を奪われます。

「空飛ぶ人間」のように、予想もしないものに出会った時の驚きや感動は、忘れられない体験となって記憶に残ります。

また、一連のパフォーマンスが壮大なフィナーレに向かっていく「ストーリー」のように展開されたように、VMDも「ただ商品を並べる」のではなく、「お客様の心が動くストーリー」を組み立てることが大切なんです。

誰もやらない VMD で、お客様の記憶に残るお店へ

吉原治良の言葉は、VMDにもそのまま当てはまります。

「人の真似をするな!誰もやらないことをやれ!」

「隣のお店がこうしているから…」 「他のブランドがやっているから…」 ではなく、あなたのお店独自のストーリーや世界観を、 VMD で表現すること。

それは、時に「足で描く」ような大胆な発想かもしれませんし、「空飛ぶ人間」のように人々を驚かせる仕掛けかもしれません。

あなたのお店も、誰かの「真似」ではない、お客様の記憶に深く刻まれるようなVMDを、一緒に考えてみませんか?

8月31日までの開催とのこと、前衛アートや芦屋の文化に興味を持たれた方は、ぜひ芦屋市立美術館へ足を運んでみてください。

そして、「うちのお店の VMD も、アートのように革新的にしたい!」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!

 

過去にも、『具体美術協会』について書いた記事があります。

よかったら目を通してみてくださいね!

新しい素材との出会い|具体美術協会のまとめ記事

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