近江商人のスピリッツ
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
近江商人ってご存知ですか?
その昔、日本三大商人と呼ばれたのは「大坂商人」「伊勢商人」そして「近江商人」です。
その中でも今でもよく耳にするのは「近江商人」ではないでしょうか?
近江の国、今で言う滋賀県出身の商人(あきんど)の事を指します。
近江商人にはいろいろな思想、行動哲学があるそうです。
三方よし「売り手よし、買い手よし、世間よし」
売り手の都合だけで商いをするのではなく、買い手が心の底から満足し、さらに商いを通じて地域社会の発展や福利の増進に貢献しなければならない。
利真於勤
利益はその任務に懸命に努力した結果に対する「おこぼれ」に過ぎないという考え方であり、営利至上主義のいさめ。
陰徳善事
人知れず善い行いをすることを言い表したもの。自己顕示や見返りを期待せず人のために尽くすこと。
-Wikipedia より-
壁はいつかは崩壊する
とっても理解できますね。
商売の基本だと思います。
ただ残念ながら、そんなスピリッツを忘れてしまっている企業が過去に存在した事もあるでしょう。
自らの利益の追求のためなら、何でもする。
安くモノを作るためなら、カンボジアでもバングラディシュでも、子供が働いていようとも・・・
自らのシェア拡大のためなら、何でもする。
紋切り型の同じ様な大型商業施設を国中に作って、地方の商店街が寂れてしまおうとも・・・
そんな企業の人たちも、個人個人はそんな事を望んでいるわけでは、きっとない。
しかし企業という名の大きな「壁」になってしまうと
時として、個人個人では見えていたものが見えなくなる。
個人個人では持っていた「魂」を
「壁」は持っていないから・・・
壁を無くす簡単な方法
企業がもし「壁」を持っていたとしたら
それを無くす簡単な方法があります。
経営者を初め、社員がどんどん「顔」を出す事!
「顔」を露出して発信をする事です。
企業を前面に出すのではなく個人をだす。
そうする事で顧客との関係を深めていく事が出来る。
今は、ソーシャルメディアがあるので、特に経費を掛けなくても容易に顔が出せます。
顔を出して、顧客に有益な情報をどんどん発信する事が出来る。
顔を出して顧客との関係を深めている企業が、冷徹な壁のような行動はとれませんからね(笑)!
まとめ
我々は今一度、近江商人のスピリッツを振り返りましょう。
自分の幸せだけでなく、相手の幸せ、社会の幸せに貢献し
利益は勤勉や精進にたいするおこぼれと思い
見返りを求めず、利他的に奉仕する事
世の中はどんどん原理原則、あるべき姿に戻りつつある。
真理に沿った思考と行動をとりましょう。
・・・・・そういう事です。
「自らのシェア拡大のためなら、何でもする。
紋切り型の同じ様な大型商業施設を国中に作って、地方の商店街が寂れてしまおうとも・・・」
↑私もそう思います。私の地元の京都市内にとてつもない大きな商業施設が最近営業を開始しました。潰れる近隣、及び半径10キロ内の商店街も多いと予想します。これは行政の問題が大きいです。問題と言うよりも無能なのでしょうね。本社と切り離して独立採算の決算でその地元に根ざさなければ許認可しないだけで良いと思われます。きっと地元への税収入は僅かだと思われます。