神戸ガールとインフルエンサーと・・・|ヘンリベンデル閉店
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
「ヘンリベンデル」が来年の1月で全店舗閉鎖、というニュースを目にしました。
茶色と白のストライプのポーチで一世を風靡したニューヨークのデパートです。
この茶色と白のストライプは、ポーチだけでなくショッピングバッグや帽子ケースやお店の内装の意匠にまで使用されていますね。
だから一貫性を持って記憶に残る。
茶色と白のストライイプを見れば、それだけで「あっ、ヘンリベンデル!」と感じてしまうほど。
そういえばお店の内装も装飾性に溢れています。
吹き抜けの踊り場部分や階段の柵に使用されている、黒いスチールの曲線の意匠は、なんとも言えず優美です。
「一番新しいもの見っけ!」の天才
ヘンリベンデルのポーチ、1980年代日本でも大ブームとなりましたね〜。
たしか海外旅行のお土産として持ち帰ったものから火がついて、雑誌JJでも頻繁に取り上げられるようになった記憶があります。
そしてその火付け役は、阪神間に住む女子大生だったと思います。
当時、煌びやかな神戸ファッションに身を包み、海外にも時折出掛けていた彼女たちは「一番新しいもの見っけ!」の天才たちでした。
まだ日本に上陸していないブランドやショップに精通している。
そして実際にお土産として持ち帰り、仲間で盛り上がり、エリアで盛り上がり、やがて雑誌に取り上げられたりしてトレンドを作っていった。
そんなことを夢中で楽しんでいたように見えます。
今で言えばSNS上の「インフルエンサー」ですよね〜
阪神間というエリアに住み、女子大に通い、ファッションに造詣が深く、海外旅行にも行ける。
それは当時でも結構ハードルの高い条件でした。
今はSNSがある!
でも今はどうでしょう?
ファションが好きで、自分のフィルターを通してそれを編集できる人。
そしてSNSを活用して発信し続けること。
それができれば誰でもインフルエンサーになる可能性があります。
今のほうがチャンスは大きい。
「ヘンリベンデル」が来年の1月で全店舗閉鎖
当時のインフルエンサーだった彼女たちは、このニュースを見てどう思うのだろうか。
そして当時、もしSNSが合ったとしたら、彼女たちはどんな発信をしたんだろうか。
インフルエンサーが一時のトレンドを作るだけにとどまらず、カルチャーまで創造していたかもしれない・・・
新しいものを発見する或いは組み合わせるセンス、服だけでなく食や住や旅や車まで含めたファッション、古い文化への理解。
こういった礎は、すでに作ったように思う。
「神戸コレクション」は定着したし、「阪神間の女子大生」は田中康夫さんの小説に度々取り上げられたし、「神戸ガール」はユーミンの歌にまでなったしね(笑)
これからの神戸ガールや阪神間キッズの活躍が楽しみだ!
そんな妄想をしている休日の午後です・・・
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