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ショーウインドウの復活|独自性を表現するには?

ショーウインドウについて書いてみよう。

なぜかそう思いたった秋の日の朝、2016・・・

 

『おざなり』と『なおざり』

ショーウインドウって約20年前ぐらいから、だんだんおざなりにされてくる傾向にありました。

そうそう話は飛びますが、『おざなり』と『なおざり』の違いって知っていますか?

『おざなり』は、いい加減に(間に合わせで)対応すること

『なおざり』は、ほったらかしに(放置)すること

だそうです。

調べて納得でした(笑)

 

ショーウインドウの役割って?

ショーウインドウ、その昔はお店の顔として、よく目立つ場所にしっかりと作られていました。

ウインドウショッピングという言葉が一般的で、道行く人を楽しませる場、でもあった。

 

しかし時は過ぎます。

お店はドンドン増えてゆく。

新しいお客様に沢山お店に入って欲しい。

お店サイドとしてはそう思いますよね。

気軽に沢山の人に入って欲しいから、ショーウインドウよりも入り口・間口の幅を優先しよう、と言った風潮になっていった。

全然目立たないデッドなスペースに適当にウインドウを作ったり、バックパネルもサイドパネルのない、店内がスケスケのショーウインドウだったり、入り口に小さなステージをおいただけのものだったり、ついにはショーウインドウが全くなくなってしまったり・・・

道行く人を楽しませるという発想は薄まり、とりあえず自分の店に入って欲しい!

そんな流れに変わったようです。

 

ショーウインドウの復活

最近のお店を見ていると、ほんのすこ~しではありますがショーウインドウが復活している傾向を感じます。

ボクはもっともっとショーウインドウが復活してくるんじゃないかな?と思います。

なぜならば、『独自性を表現しやすい場所だから』です。

 

今、一般的によく売れているファッションのお店・ブランドってどこが浮かびますか?

会社の業績云々は別として、たくさん枚数が売れているお店やブランドというのはこういう傾向があるのではないでしょうか?

◯とっても利便性の良い場所に出店している

◯商品のクオリティに対してとってもバリューのある価格設定である

この2つのことが言えるのではないでしょうか?

そしてこれを事業として可能にするには、圧倒的な資本力が必要です。

 

ではそれ以外のお店は売れていないのか?

そんなことはありません。

利便性が悪い立地であろうが売れている。

特に価格バリューに頼らずとも売れている。

そんなお店は存在します。

 

そしてそんなお店には、他にはないそのお店やブランドの独自性を伝えている、いや伝わっていると思います。

『独自性』というのがキーワードだと思います。

そしてそれはショーウインドウがあると表現しやすいのです。

Converse Shopのウインドウ・ディスプレイ

Converse Shopのウインドウ・ディスプレイ 商品は見せているけれども、それを売りたいから見せているわけではない。 圧倒的なブランディング、共感を感じさせるディスプレイ。

何を見せるか?

商品単体を見せる。

コーディネートで独自のスタイルを見せる。

独自のカラーリングを見せる。

独自のアイテムを見せる。

独自の世界観を見せる。

洋服以外とのコーディネートで独自のライフスタイルを見せる。

商品を全く使わずに世界観を感じさせる。

アートを見せることで、ストアのブランディングを表現する・・・

 

そういった手法であなたのお店やブランドの独自性を表現できる場所。

それがショーウインドウだと思います。

そして、独自性の重要さに気づき始めた人や企業が増えてきています。

だから、これからショーウインドウが復活してくると思うのです。

 

ただし表現の手法は慎重にね。

間違うと独自性が伝わらなかったり、ブランディングを貶めることになる場合も・・・

これはまた機会があったら書きますね!

 

 

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