思いを乗せた赤いワゴン『ラジオフライヤー』
こんにちは!
藤井雅範です。
ラジオフライヤー
ラジオフライヤー というワゴンがあります。
アメリカではポピュラーなワゴン。
荷物や子供を乗せて運ぶためのもの。
ボクはラジオフライヤー が大好き!
これが1つあるだけでウエストコートの風が吹くような気がするから・・・
子供が生まれたらこれに乗せて散歩に行こう!そう決めていました。
やがて子供ができて、ラジオフライヤーを購入して、太いタイヤに交換してカスタムしてみました。
細い樹脂製のタイヤだと乗り心地が悪いし、なんと言っても太いゴムのタイヤほうがカッコよいしね〜
子供が小さな頃には荷台に乗っけてしょっちゅう散歩に出掛けたものです。
ヴィンテージのラジオフライヤーを買い付けた先で・・・
お店のディスプレイにも使いましたねぇ。
ウエストコート・テイストのお店を作った時、旧いロゴタイプのラジオフライヤー を使いました。
そのお店はファサードに前庭みたいな部分があって、そこに置いてみた。
ラジオフライヤー の荷台に中にビーチの砂を入れてみたりした。サーフボード用のワックスや古ーいドリンクのボトルやヴィンテージのニーボード(サーフボードの短いやつ。正座するように膝をついて波にのる)を砂に突っ込んだりしてディスプレイしたなぁ。
思い返せばあの店は、好きなテイストが同じだった当時の事業部長と一緒に、好きに作らせてもらっていた(笑)
当時でも旧いロゴタイプのラジオフライヤー はなかなか見つかりませんでした。
だからずっと探していた。
もちろん既に販売されていないヴィンテージものです。
ある日、車の雑誌に掲載されているた自動車パーツのお店に、チラッと写っているのを発見。
杉並区の住宅街にあるそのお店を探し出し、そこまで出掛けてその会社の社長に交渉して売ってもらうことが出来ました。
そのお店では確かこの旧いタイプのラジオフライヤー が大中小と3台重ねてディスプレイされていた。
かっこよかったです!
さてお買い物の楽しみとは?
そこでその社長と暫しラジオフライヤー 談義。
良い歳をしたオッサン二人が、赤いワゴンの話で盛り上がっている。
思い返せば奇妙な光景だったかもしれませんね〜
「いくらで譲ってくれますか?」とボクが聞くと「いくらで買いたいの?」と逆に聞き返された。
絶対的な個体が少ない(特に日本では)だけにヴィンテージとしての価値がある。欲しい人は幾らでも出すかもしれない。でも当時のボクは会社の一員として買い付けに来ています。当然限られた予算でやりくりしなければなりません。
なので、新品のラジオフライヤー を買う価格に少し色をつけた程度の価格をダメ元で言ってみました。
「うん、それで良いよ」
ダメだと思っていただけにちょっとびっくり!
でも好みが共通だった事、雑誌で見かけたものを探しに神戸から足を運んだ熱意が通じたんでしょうね~。なんだか嬉しい気持ちで買い付けられた記憶があります。
今ならメルカリやヤフオクでC to C(消費者間取り引き)で探し出して、簡単な手続きで買えるかも知れません。
しかし便利になった反面、なかなか思いや熱意は伝わりにくいかも知れません。
でもお買い物する楽しみは「モノ」を手に入れる事だけではない。
共通の好きなものを通じて話す、コミュニケーションをとる、取り引きも行う。
ECであれ、C to Cであれ、リアル店舗であれ、そんな楽しみは体験できた方が良いんじゃないかなぁ。
東京から帰る新幹線の車中、そんな事を考えていました。
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