もしあなたが、『探偵物語』を好きだったならば・・・
こんにちは!
藤井雅範です。
松田優作が、その人気を決定的なものにしたテレビドラマに『探偵物語』があります。
ボクも大好きなテレビドラマです。
昨日観た映画『ロング・グッドバイ』(1973年)を見て思い出したのは、実に『探偵物語』でした。
「松田優作はこんな映画を撮りたかったんだろうな~」そう思ったんです。
村上春樹と『長いお別れ』
『ロング・グッドバイ』
原作はレイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』。
原作を先に読んでいたので、映画との違いがよくわかりました。
原作は本格的なハードボイルドの名作で、後に数々の作家に影響を与えたといわれています。
ボクも村上春樹さんの作品を読んでいて、その影響を強く感じることがよくあります。
村上春樹さんの小説『羊をめぐる冒険』。
これはボクも大好きな作品の一つです。
そのプロット(物語の“筋”、“仕組み”のこと)にも『長いお別れ』が上手く昇華されて用いられていて、思わずニンマリしてしました。
良かったらこの二作品を読み比べてくださいね。
『探偵物語』と『ロング・グッドバイ』
映画の『ロング・グッドバイ』は監督のロバート・アルトマンのアレンジが色濃い作品。
原作とは違った魅力にあふれているのです。
手放さない煙草、間抜けなギャング、ペントハウス、包帯だらけの患者、動物の演技力・・・
とても魅力的なキャラクター設定であり演出。
そこも『ロング・グッドバイ』からインスパイアされて松田優作が『探偵物語』を作った、ということを感じさせずにはおれない要素です。
『ロング・グッドバイ』のラストシーン
メキシコの並木道を歩く主演のエリオット・グールド。
彼の姿に、『探偵物語』のラストシーンで原宿のヴィンテージマンション『コープ・オリンピア』の前を歩く松田優作の姿を重ね合わせてしまいました。
『ロング・グッドバイ』
『探偵物語』が好きな方にはおススメの映画ですよ!
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