村上春樹から気づくマーケティング|双子の効果
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
初期の村上春樹さんの作品には、双子が登場する場面が幾つかあります。
そしてそれは、脇役でありながらも、とても印象深い役回りを演じています。
1973年のピンボールの双子
有名なのは『1973年のピンボール』に登場する双子の女の子。
ヒョンなことから双子の女の子と同居生活を送ることになった主人公。
昔の心の痛みを時々思い出してしまい惰性的な暮らしに疲れていた主人公を、癒やすような役割を双子は演じています。
何も聞かず、何も求めず、でもただそばに居る、温かい毛布のような双子の存在。
主人公はとても救われていたことだと思う。
きっと、双子ということでその効果は大きくなっているんだろうな・・・
芸能界の双子
そういえば随分以前に双子の歌手がいましたね。
ザ・ピーナッツ、リンリン・ランラン、リリーズといった女性たち・・・
一人でももちろん可愛らしいのですが、それでは彼女たちはスターになれなかったと思う。
二人いることで、魅力が増す、魅力が増幅する。
オーディアのスピーカーに右と左があって、奥行きのある音楽になるみたいに。
双子効果で価値を高く伝える
実は商品を表現する場合にも双子効果は使えるんです。
同じポーズのマネキンを同じ角度で配置したり。
同じパターンで見せ場を連続させてみたり・・・
全く同じコーディネートをリピートしたり。
少し前に『双子コーデ』が流行りましたよね。
一人だけで見るとふつうの洋服のスタイリングでも、おんなじ洋服で二人がリピートすると、俄然目立つ。
『双子コーデ』もそういった増幅効果があるのです。
双子効果、あなたの商品に置き換えてみたら?
皆さんの商品ではどんなことが考えられますか?
同じ商品を同じ組み合わせでリピートする。
同じ見せ方を連続させる。
同じパターンで色違いをリピートさせてみる。
ココでも大切なのは、伝えたいことを絞り込むということ。
あれもこれもではダメ!
絞り込んで、リピートさせること。
こんな双子効果で、商品やお店の価値を高く伝えてみませんか?
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