• HOME
  • BLOG
  • VMD
  • 不利な土地の形を逆手にとるお店|リアル店舗だから出来ること

不利な土地の形を逆手にとるお店|リアル店舗だから出来ること

一般的にお店の形というのは、間口が広く奥行きが浅いお店が良いとされています。

お店の前を通るお客様が目にはいる部分、お店の入らずとも商品に触れる部分が多いから。

こういう形だと『坪効率(人坪当たりの売上)が良い』と言われています。

反対に間口が狭く、奥行きが長いお店は『坪効率が悪い』と言われています。

ですので、同じ坪数でも前者のような間口の広い形の場所は賃料が高く、後者のような間口の狭い場所は賃料が安いのが一般的。

しかし、そのように間口が狭く、奥行きが長い形を逆手に取っているお店も存在します。

スニーカーショップ?カフェ?

toms

ニューヨークのノリータ地区にTOM’Sというスニーカーショップがあります。

間口がとっても狭い。

小さなお店かな?そう思います。

おまけに店に入ってもスニーカーが見当たりません???

そうです、カフェなのです。

toms%e9%80%9a%e8%b7%af

しかし脇にとっても細い奥に続く通路があります。

ここを通り抜けるとそこは???

そうです、この細ーい通路の奥がスニーカーショップのコーナーなのです。

%e3%82%b9%e3%83%8b%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc

スニーカーショップ?ラウンジ?

toms%e5%a5%a5%ef%bc%92

そしてそのスニーカーショップの先にまだスペースがあります。

wifiフリーのラウンジスペース。

カフェの客だけでなく、誰でも自由に使える様子。

どうしてどうしてそうなってるの???

 

自然に接触回数が増える、ということ・・・

さてどうしてこのような作りになっているのでしょう?

スニーカーショップにはそんなにしょっちゅう行きません。

シーズンに1〜2回程度でしょう。

しかしカフェならどうでしょう?

毎週のように行くかもしれませんよね。

wifiフリーのラウンジスペースなら?

はい、毎日行くかもしれません。

 

ラウンジに到達するまでにスニーカーショップを通り抜けます。

そしてそのラウンジスペースからはさり気なくカフェが見える。

toms%e5%a5%a5

お茶を飲んでいても、PCを操作していても、なんとなく視界に入ってくるんですね。

自然と接触回数が増える、ということなんです。

こうなると、いつの間にかスニーカーが気になってきたり、試着してみたり、スタッフと会話したりするということ。

そうなると、このスニーカーショップでお買い物する確率がとっても高くなる。

 

このお店のポイントは3つです。

細長い土地の形を逆手に取って活用している。

スニーカーへの接触回数を増やし購買する確率を上げている。

つい、友達に教えたりSNSでシェアしたくなるお店のつくりでもありますよねぇ。

 

こういったギミックも、リアル店舗ならではのことです。

さてあなたのお店では、どんなことが出来るでしょう?

リアル店舗ならではの演出でお客様を楽しませてくださいね!

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA