不利な土地の形を逆手にとるお店|リアル店舗だから出来ること
一般的にお店の形というのは、間口が広く奥行きが浅いお店が良いとされています。
お店の前を通るお客様が目に入る部分や、お店に入らずとも商品に触れる部分が多いから。
こういう形だと『坪効率(一坪当たりの売上)が良い』と言われています。
反対に間口が狭く、奥行きが長いお店は『坪効率が悪い』と言われています。
ですので、同じ坪数でも前者のような間口の広い形の場所は賃料が高く、後者のような間口の狭い場所は賃料が安いのが一般的。
しかし、そのように間口が狭く、奥行きが長い形を逆手に取っているお店も存在します。
スニーカーショップ?カフェ?
ニューヨークのノリータ地区にTOM’Sというスニーカーショップがあります。
間口がとっても狭い。
小さなお店かな?そう思います。
おまけに店に入ってもスニーカーが見当たりません???
そうです、カフェなのです。
しかし脇にとっても細い奥に続く通路があります。
ここを通り抜けるとそこは???
そうです、この細ーい通路の奥がスニーカーショップのコーナーなのです。
スニーカーショップ?ラウンジ?
そしてそのスニーカーショップの先にまだスペースがあります。
wifiフリーのラウンジスペース。
カフェの客だけでなく、誰でも自由に使える様子。
どうしてどうしてそうなってるの???
自然に接触回数が増える、ということ・・・
さてどうしてこのような作りになっているのでしょう?
スニーカーショップにはそんなにしょっちゅう行きません。
シーズンに1〜2回程度でしょう。
しかしカフェならどうでしょう?
毎週のように行くかもしれませんよね。
wifiフリーのラウンジスペースなら?
はい、毎日行くかもしれません。
ラウンジに到達するまでにスニーカーショップを通り抜けます。
そしてそのラウンジスペースからはさり気なくカフェが見える。
お茶を飲んでいても、PCを操作していても、なんとなく視界に入ってくるんですね。
自然と接触回数が増える、ということなんです。
こうなると、いつの間にかスニーカーが気になってきたり、試着してみたり、スタッフと会話したりするということ。
そうなると、このスニーカーショップでお買い物する確率がとっても高くなる。
このお店のポイントは3つです。
細長い土地の形を逆手に取って活用している。
スニーカーへの接触回数を増やし購買する確率を上げている。
つい、友達に教えたりSNSでシェアしたくなるお店のつくりでもありますよねぇ。
こういったギミックも、リアル店舗ならではのことです。
さてあなたのお店では、どんなことが出来るでしょう?
リアル店舗ならではの演出でお客様を楽しませてくださいね!
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