決定的な出会い。その2
前回のブログ『決定的な出会い。その1』の続きです。
会社が大きく方向転換!
当時所属していたワールドという会社が、本格的にSPA業態(企画〜生産〜販売までを一貫して行う)に舵を切り始めました。
ボク達VMDスタッフの業務内容も大きく変わったのです。
・曖昧言葉の禁止
・必ず成果を定量で表現せよ!
・再現性のあるロジックを発見せよ!
当時担当していたブランドではこんな通達が出されたのです。
売れ筋を短期間で大量に作って販売し、最大の利益を得る。
そのためには同じ内容で再現性のある発信を全店舗に向けて行うことが主業務となっていきました。
感覚的な表現や、個人レベル、個店レベルでの事例を話すと『もう次の会議には出なくても良い』とまで言われましたね・・・
『えーーっ???』と思いました。
今までの『一流の小売業を目指そう』『個店での販促を大事にしよう』『既存の顧客様をとっても大切にしよう』そういった思いはあまり重要視されなくなる。
なんだか過去の業務をを全否定されたような、少し悲しい気持ちになりました。
そして一つのアクションで最大の効果効率を目指すこと、ロジカルに考えること、新規客の獲得、こんなアクションを期待されたのです。
一時はボクも迷いました。
しかし今はそういうことが大切なんだ、今までのやり方に縛られず新しいことにチャレンジしなきゃ!そんな思いで気持ちを切り替え、自分の業務内容も変えていったのです。
本質が見えていない時期
一時期はそれでうまくいきました。
担当ブランドの業績は絶好調!
再現性のあるロジックみたいなものも見つけました。
ボクが一時的に有頂天になった時期でもあります。
天狗になって、本質が見えなかった。
他人を傷つけたり、取引先の方に対して横柄な態度をとったこともあったように思います。
しかし実は落とし穴にはまっていたことに後で気づきます。
ロジックみたいなものや成功例などは、店の大きさや、ブランド構成や立地によって再現性がない場合も多々あったのです。
その後、全国にショッピングモールが続々と開発されはじめました。
それに対応してワールドもショッピングモール向けのブランドを次々に開発。
ボクはそこで出店する大半のブランドを管轄する事業部のVMDを取りまとめていた。
ボクの管轄だけでピーク時には年間100店舗近い出店がありました。
あまりの出店業務の忙しさと、ブランド増加によるスタッフの管理業務(採用、評価)に追われ、一つ一つのブランドのVMDや小売業のとしてのあり方を深く考えたりする余裕はなくなっていたように思います。
セミナーへの誘い
そんな時のことです。
会社のユニオン(労働組合)が外部講師を招いてセミナーを行うという話がありました。
当初はあまり興味がありませんでした。
ただ親しくしていたユニオンのスタッフの一人が強く強くとても熱心に参加を勧めてくれました。
その人はボクが今までやってきた業務内容をわかってくれていた人。
それでセミナーを参加することにしてみました。
そして実際にセミナーに参加してとっても驚きました。
ボクが以前経験したこと、そこで得た本質的なこと、それと現在直面している業務との矛盾・・・そんなことが融合して溶けほどけていく、そんな感覚を覚えたセミナー。
その講師が藤村正宏先生だったのです。
さてこの続きはまた次回、書きますね!
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