祖父のグラスと、メキシコのノンアルコール
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
長く生きていますが、
世の中は本当に知らないことだらけです。
海外のビールはこれまでいろいろ飲んできました。
けれど、メキシコのノンアルコールビールは今回が初めてです。
瓶の口にライムを差し込んで一口。
爽やかで、軽やかで、それでいてきちんと“ビールらしさ”がある。
アルコールが入っていないのに、気持ちが少しゆるむのが不思議です。
仕事柄、日々いろいろな「見え方」を考えていますが、
飲み物ひとつでも、先入観というのはあるものですね。
「ノンアルコールだから物足りないだろう」
どこかでそう決めつけていた自分に気づきました。
グラスに注いだ瞬間、ふと思い出しました。
子どもの頃のお正月。
家族が集まり、おせちを囲み、にぎやかな時間の中で、
祖父がそっと小さなグラスを渡してくれたことがあります。
周囲には気づかれないように。
でも、確かに僕に向けて。
あのとき感じたのは、
お酒の味というよりも、「大人の世界の入口」に立った感覚でした。
背伸びの味。少しの緊張と、少しの誇らしさ。
いま、ノンアルコールを飲みながら思います。
年齢を重ねるというのは、
強くなることでも、何かを証明することでもなく、
あの小さなグラスを渡されたときの気持ちを忘れないことなのかもしれません。
まだまだ知らない味がある。
まだまだ知らない世界がある。
そう思えるうちは、
きっと少しだけ若いのだと思います。
あなたにも、そんな“小さなグラス”の記憶はありますか?

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