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37度っていえば一人でじっとしてるより女の子と抱き合ってた方が涼しい

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

連日ニュースでは“危険な暑さ”に関するニュースが流れていますね〜

そんな時によく登場するのがなぜか熊谷市。

これは2018年7月23日に41.1度という観測史上1位を記録した年だからだそうです。

しかし41.1度って・・・

『風の歌を聴け』の中の猛暑

ところでこんな小説ご存知ですか?

素晴らしいね。これが音楽だ。ブルック・ベントン、「雨のジョージア」、少しは涼しくなったかい?ところで今日の最高気温、何度だと思う?37度だぜ、37度。夏にしても暑すぎる。これじゃオーブンだ。37度っていえば一人でじっとしてるより女の子と抱き合ってた方が涼しいくらいの温度だ。信じられるかい?オーケー、おしゃべりはこれくらいにしよう。どんどんレコードをかける。クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァイヴァル、「フール・ストップ・ザ・レイン」、乗ってくれよ、ベイビー。

村上春樹「風の歌を聴け」より

 

上の文章は作品の中でラジオのDJが放送中に話した言葉です。

昨日の最高気温、10位の埼玉県所沢市で38.6度。

37度なんてまだまだ。

日本中みんなもっともっと抱き合わないと!

仲良くなって良いことだよね。

えっ、感染拡大の原因はそこ?笑

88日に始まり、18日後、つまり同じ年の826日に終わる

今年の夏、猛暑をきっかけに村上春樹さんの小説を読んでみてはいかがですか?

まだ読んだことがない人には、デビュー作から順に読まれることをお勧めします。

特に初期三部作と言われる

『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』という作品です。

『風の歌を聴け』は短く簡潔な文章で読みやすい。

そして冒頭に引用した通り今の季節にぴったり。

ちなみに舞台は芦屋です。

 

そして『1973年のピンボール』

僕はこれも好きです。

ストーリーは『風の歌を聴け』の流れですが、章が変化するたびに主観と舞台(芦屋と東京)も変化している。

構成に特徴があります。

 

さらに僕が一番好きな村上春樹の長編小説が『羊をめぐる冒険』

三部作なので前二作の流れを汲んでい流のですが、ストーリーのスケールが一気に広がります。

舞台も芦屋〜東京〜北海道と広がりを見せます。

そしてあっと驚く結末が用意されていて、しっかりとストーリーで楽しませてくれる作品。

 

ちなみにデビュー作の『風の歌を聴け』にはこんな文章も登場します。

“この小説は1970年の8月8日に始まり、18日後、つまり同じ年の8月26日に終わる。”

ね、今なら同じ日付に沿って読み進められますよ。

ちなみに僕は毎年同じ日付に沿って読み返しています 笑

 

村上春樹の初期三部作で猛暑を楽しみましょう。

よかったら読んでみて感想を聞かせてくださいね!

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