ポストコロナ時代のリアル店舗で大切なこと
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
新型コロナウイルスによるパンデミック。
日に日に感染者数が減少、緊急事態宣言の解除も近づきつつありますね。
加えてワクチン接種のスケジュールも少しづつ見えてきました。
ポストコロナの世界が少しづつ現実として感じられるような気がします。
どう変わる?リアル店舗
我々が携わっているリアル店舗におけるビジネスはどう変化するのでしょう?
ひとつ言えること、それはリアル店舗は“モノを売るだけの場”ではなくなる、ということです。
“モノ”としての商品がほしいのならECのほうが安くて確実ですよね?
スピードだって早い場合もあります。
“モノ”を手に入れることだけが目的なら、わざわざリアル店舗に出掛けて買う必要なんてないのです。
ワンクリックで自宅まで届けてくれるのだから。
さらにはこれからの消費を支えていく世代であるZ世代。
彼らは生まれた頃からネット環境が整い、ECの利用がスタンダードになっています。
ネットで過去の利用者のコメントを調べたり、価格を比較したりするお買い物に慣れている。
ポストコロナ時代、そんな人々をリアル店舗に誘導するにはどうすればよいのでしょうか?
そのためにはリアル店舗だから提供できることを考え、それを実行することです。
例えば店舗のディスプレイ
その商品の使い方を魅力的に表現する➡コーディネート
その商品のある暮らしを表現する➡ライフスタイル
例えば接客・応対
商品を売り込むのではなく、そのお客様に興味を示す➡スタイリング、メイク、ヘアー
商品を売り込むのではなく、そのお客様のお困りごとを聞き出す➡生活の改善
例えば店舗環境
気分を上げる店舗空間➡おもわず入りたくなるファサード・インテリア・照明・香りの演出
気分を上げるお試し➡広く快適なフィッティングルーム
例えば店舗ツール
商品の価値を上げるツール➡使いまわしたくなるショッピングバッグ
店舗やブランドの価値を上げるツール➡売り込み臭のない、マガジンのようなカタログ
どのお店も、まずはこういったものを徹底的に充実させることではないでしょうか?
それができると、すでにそのお店は“モノ”を売るだけの店ではありませんね。
その商品があることでお客さんの暮らしが改善できたり、新たな生活シーンがイメージできたり。
“モノ”ではなく“ライフスタイル”を売っているとも言えるでしょう。
“モノ”を売るだけのリアル店舗はいらない
こういったことに注力すること無く旧態然とした店舗運営をしているとしたら、生き残れるお店はごくわずかでしょう。
世の中にそこでしか入手できない商品を扱っている店舗。
あるいは
資本力にモノを言わせ、圧倒的に価格バリューのある商品を展開できている店舗。
といったところです。
しかしそれには該当しない店舗が多いことと思います。
あなたのお店はどうですか?
ポストコロナ時代、リアル店舗は“モノ”を売るだけの場ではなくなります。
わざわざ行く理由、行きたくなる魅力が必要なのです。
(ポストコロナ時代の百貨店に関してはこちらもご覧くださいね⬇)
そんなお話をファッションワールド東京でも行います。
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