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あなたは変化する?アメーバの様なファッション・ビジネス!

『変化できない種は絶滅する。形を変えるから生き続けられる・・・』

これはファッションビジネスも同じ。そう思います。

 

 

この春、55年ぶりに国が作る新しい大学制度として、ファッションビジネスの専門大学が誕生しました。

今までファッションを学ぶ学校といえば、専門学校が主流。

大学に被服科はあっても、ファッション・ビジネスを学ぶ場、という趣旨ではなかったようです。

そして専門学校では、やはり専門的な技術の習得がメイン。

実際のビジネスの場では、ファッションを学んでいない方がマネージメントされている場合が多かったように思います。

経済や経営や法律といったことを学ばれていた方々。

 

それはそれで上手く行っていました。

特にSPA(商品の企画・開発、製造、販売まで一貫して行う)のような業態では、仕組みを作ったり、数値化したり、調査して理論を構築したり・・・

そういったことでSPA業態は売上を伸ばし、ファッション業界全体が牽引されていた時代があったから。

売れりゃ服でなくてもええんや!

SPAで成功し始めた時に、事業責任者がこんな言葉を発しました。

『あのな、ファッションの仕事やってる思ってたらアカンで。売れるロジック見つけてそれを広げるんが仕事や。売れるんやったら服でなくてもええんや。なんでもええんや、売れるもんやったら・・・』

こんな言葉を耳にして、当初は戸惑いを感じました。

でも実際に売れている、数字がすべて。

とりあえずそれを信じてみよう、僕もそう思いました。

 

しかし今は違う。

SPAであろうがなかろうが、苦戦しているところが多い。

逆に昔成功し一時代を築いただけに、その成功体験を引きずり泥沼のように抜け出せていないところもある。 

これからのファッションビジネス

SPAで成功したことは事実であるし、引き継ぐ部分は多分にある。

ただ、今の時代それだけでは支持されなくなった理由を見つめることが一番大切。

 

 

それは数値やデータでは見えない部分に隠されていることが多いと思うのです。

“こころ”とか“感情”とか“思い”という部分。

目に見えないものにも価値がある。そこに思いを馳せられるかどうか。

早くここに着手しなけりゃ・・・

国際ファッション専門職大学

ファッションの原点を知る。ファッションの価値を知る。

服飾史やアートとしての側面。

こういった、学問としてのファッションを学ぶことも大切。

 

さらには

・EC、リアル店舗、サブスクリプションサービス(買うのではなく、定額料金を支払うことで定期的に商品を借りられる)、CtoC(メルカリなどの消費者間取引)といった流通面での研究。

・『なぜこの店で買ってしまうのか?』という消費者インサイト(購買行動における消費者の深い部分の意識)の研究。

・モノだけではなくライフスタイルを伝えることで価値を高く表現する、店舗環境やVMDやSNSといったマーケティングの研究。

我々を取り巻く環境は時代によってどんどん変化しています。

ファッションビジネスも、アメーバのようにどんどん変態・進化していくことが求められると思います。

johnhain / Pixabay

そのためにはこんな研究を専門的に行う教育機関があればよいですね。

 

 

ファッションビジネスの専門大学が、こういった人材を育てていく役割を担うとすれば、55年ぶりに新しい大学制度が出来たことはとても納得でします。

親しくさせていただいている高原昌彦先生や、ファッションデザイナーの雑賀静さんも『国際ファッション専門職大学』で教鞭をとられます。

学問としてのファッション、ビジネスとしてのファッション、実際に経験を積んできたお二人だけに講義の内容も興味深い。

 

 

ここで学んだ若い人材が、ファッションビジネスの舞台で大活躍してくれるのが楽しみです。

雑賀さんが『国際ファッション専門職大学』について書いた記事も読んでみてくださいね↓

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