実用されている美しさ、意外な発見・・・
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
チャールズとレイ、この二人のイームズが生み出した家具の数々。
オリジナルのものはヴィンテージ家具として、マニアのコレクションアイテムとなっています。
技術革新とデザイン
しかし元々の開発背景は、決してコレクションアイテムを目指して作られたものではありません。
特に椅子。
今ではイームズのアイコンともいえるシェルチェアなどは、極めて実用的なアイテムとして作られたものなのです。
時代は20世紀半ば。
技術の飛躍的な進歩と新しい素材の出現。
それを背景に、イームズたちが人間の身体に合った曲面と曲線のデザインを施します。
それが大量生産され、実用アイテムとして世界中で活用されていく。
当時のオリジナル品が、今ではあたかも美術品のごとく扱われている現状を見たとすれば、イームズ自身も意外に思うかもしれません。
でもやはりその曲線美は美しく、使い古されたFRPの味わいも素敵です。
無数に入った傷やヒビがまた良いですね。
大量生産が産んだ副産物としての美
そして圧倒的なのがこんな表情。
そう、大量生産の実用品ならではのスタッキング(積み重ねること)された沢山の脚たちの美しさ!
意外なところから、まるで現代アートの様な表情を垣間みることが出来ますね。
・・・・・そういうことです。
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