消費税増税を言い訳にするな!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
繊研新聞の記事
『服が売れていない。
婦人服を中心に、今秋冬の不振を嘆く声が高まってきた。
業界関係者の多くは当初、4月の消費増税の影響はそれほど無いと見ていたが、「反動減」は想定より長引いている。
同時に消費そのものの変化を感じている人も多い。
単なる二極化とも言えない。
価格帯やチャネルを問わず売れ行きが悪いからだ。
これまで以上に捉えがたい消費者。
その姿形をつかもうと、新たな模索も始まっている
・・・・・12月10日 繊研新聞より』
とっても違和感を覚える。
服って消費税を8%にしたら売れなくなるの?
じゃ、今まで買ってた人は「安いから」って言う理由だけで買ってくれていたの?
ここにとっても違和感を感じました。
ファッションを売っているのならば・・・
こう考えてみました。
消費税が安くなればもっと売れるの?
景気が良くなればそれだけで売れるの?
あなたが作りたいものや売りたいものは、そういうものなの???
じゃ、何でも良いじゃん・・・
服でなくても、ファッションでなくても
野菜でも、パソコンでも、照明器具でも何でも良いじゃん。
だって景気が良くなると、なんだってある程度は売れるよ!
ニットメーカー、丸安毛糸の岡崎社長の言葉
『ニットが大好きなひとに、ニットを大事にしてくれるひとたちに、そうニットを愛する人たちに・・・
私たちは大切に作って、大事に売っていきたい・・・』
商品の価値を伝えていましたか?
大切なのは、扱っている商品お店やブランド、
その価値を伝えていましたか?っていうこと。
店頭のVMDで、接客で、ソーシャルメディアで、販促ツールで伝えていましたか?
あなたの商品お店ブランドの価値を・・・
他店と比較したり、価格で勝負したりしてばかりいていたとしたら、消費税が上がれば売れなくなるのはあたりまえ。
それでは価格の安さしか伝えていないから・・・
お客様は素直です。
価格の安さしか伝えていないと、そこに価値を感じる。
だから高くなったとたんに売れなくなる。
アパレルメーカー、ピーアイの奥ノ谷社長の言葉
『消費税が上がったら洋服なんて買えなくなるわ。って言ってる人はもともとそんなに洋服が好きじゃない!』
まとめ
私たちが扱っているのはファッション。
実用衣料ではありません。
寒さをしのぐ為だけの服なら、消費税増税は打撃でしょう。
増税前の駆け込み購入があり、その『反動減』があるかもしれない。
増税後は価格にシビアになり、一円でも安い方へ流れてゆくかもしれません。
しかしファッションとしての服は、元々生きていくのに最低限必要なものではない!
だから、事前に買い溜めしておく様なものではありません。
増税後だろうと、価値が伝わって欲しくなればお客様は買ってくださいます。
もちろん今からでも遅くありません。
お客様に、あなたの商品の、ブランドの、お店の、独自の価値を高く伝え続けましょう。
・・・・・そういう事です。
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