接客の品格、VMDの品格
こんにちは!
藤井雅範です。
品格が欠ける接客・VMD
ファッションのお店に入るやいなやスタッフが近づいてくる。
『いらっしゃいませ!』
何気なくジャケットを見ると、『ジャケットをお探しですか?』
パンツの棚の前に立っていると『サイズをお探ししますよ!』
畳んであるニットに触れると『お色違いもございます!』
矢継ぎ早の声掛け攻撃。
途端に居心地が悪くなって退散したくなります。
せっかく興味を持って入ったお店なのに・・・
こういった声かけ、接客はあまり品が良いとは言えません。
商品の見せ方もそうです。
入り口の大きなネストテーブル(ひな壇式のテーブル)にドドンと積み上がられたカラーパンツ。
機能性や価格や『売れています!』などと謳う大きなバナーやPOP。
とりあえず売りたい商品でも新しい商品でもお構いなしに突っ込まれ、おまけにカラーの配色やテイストの相性、季節感やムードの調和が全く取れておらず、空間構成やバランス感覚を無視したショーウインドウ。
VMD面でも品格に欠ける例はたくさん見受けられます。
品格のある接客・VMD
お店に入ると『こんにちは』とにっこり微笑んでくれる。
しばらくお店に馴染んだ頃合いに『ステキなデニムですね!ヴィンテージですか?』と自分のファッションに興味を示してくれる。
こういった声かけ、接客は品が良く好感が持てます。
コンセプチュアルなセレクトでキュレーションされた商品やプロップスでまとめられたショーウインドウ。繊細なバランス感覚による配置やライティング。
他にはない圧倒的な独自性で思わず惹き込まれて見入ってしまう。
こういったVPやディスプレイはテイストが合う人には強い共感を呼びます。
品格があります。
圧倒的な資本力を背景に大量生産して、抜きん出た価格の優位性を持っているお店ならば、少々品格がなくてもビジネスは成り立つのかも知れません。
でもそうでないのならば品格を意識されてはいかがでしょうか?ものづくりや仕入れや接客からVMDまで。
共感を呼ぶお店が、ファンを生み出していくのだと思います。
さて、あなたのお店・ブランドは、どちらですか?
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