パルコの刺激創造、それはソーシャルメディア活用にも!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
ファッションビルのPARCO。
一号店の池袋店の出店が1969年というから、もう45年の歴史があるんですね。
パルコの取り組み
昨日からビッグサイトで開催されているファッションワールド東京。
その基調講演で㈱パルコの牧山社長のお話を聞く機会がありました。
パルコといえば、ちょっと前に話題になった「wear」との取り組みを思い出します。
zozotownを運営するスタートトゥデイが開始した、ファッションのスタイリング投稿アプリ「wear」
導入時に話題になったのが、店頭で商品のバーコードをスキャンし、情報をスマホに送れる機能。
お客様は、店頭で気になる商品があれば、スマホでバーコードをスキャンして、商品情報を取り込む。
店頭で即決できなくても、カフェやお家でゆっくり吟味。
友人にシェアして感想を聞くことも可能。
購入を決めたら、その店頭でも、ブランドのウェブサイトでも、zozotownでも、自分の都合に合わせて購入できる。
オムニチャネルの充実が図れる画期的な機能でした。
それをウェルカムとして店頭キャンペーンまで行なったのがパルコ。
自店での売上が、webに取られることを危惧して「館内での写真撮影は原則禁止」という文書を通達したのが、ルミネをはじめとする他の館。
まあいろいろ事情はあったにせよ、お客様の購買の利便性、オムニチャネルへの理解を深く真剣に考えているパルコ、というイメージはとっても伝わった一件でした。
残念ながらこの「バーコードスキャン」機能、一旦中止されている模様・・・
一人のショップスタッフに3万5千人のフォロワー!?
今日の牧山社長のお話の中で、ソーシャルメディに対する取り組みが意欲的なことも伺えました。
パルコのwebサイトに、テナントの各ショップのスタッフがメールで投稿できるシステムの「ショップブログ」を設置しているらしい。
これは、お客様とショップとの距離を縮める、いわばショーウインドウの位置付けだそうです。
とっても共感です!
ブランド全体のブログより、各ショップ発信のブログの方が、確実に伝わるし距離が縮まりますね。
「wear」からもこのショップブログへリンクがかられており、なんと3万5千人のフォロワーがいるショップスタッフもいるらしい・・・
3万5千人のフォロワーがいるスタッフって、下手な芸能人やモデルなんか比べ物にならない影響力でしょうね。
彼女が着たスタイリングは、めっちゃ売れてしまうことでしょう。
牧山社長いわく、「テナントのショップスタッフは、ブランドを代表するスターなんだ!」
ショップスタッフもとってもモチベーションが上がるでしょうね!
まとめ
雑誌に出稿したり、CM打ったりする投資よりも、ソーシャルメディアを活用することにより売上アップを図っていこうという姿勢。
他のファッションビルはもとより、ショップを運営しているアパレルメーカーも、はやくパルコを見倣わなきゃ!
・・・・・そういうことです。
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