ファッション業界内で戦っている場合じゃない・・・
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
昨日書いた記事、《ファッションは楽なビジネスである》、沢山の反響をいただきました。
趣旨は『ファッションは繰り返される。最新の通信機器やパソコンのビジネスのように日々アップデートされる情報や知識を吸収するのに精一杯といったことはない。だからビジネスとしてファッションを扱う我々は、その楽しみ方を解りやすくお客様に伝えること、それを丁寧に行っていくこと・・・』と言ったことです。
しかし現実を見れば、不景気だ不況だと苦しんでいる企業も多い。
もちろん、そういったこととは無縁である企業やブランドがあることも事実。
その差は一体何でしょうね???
『ファッションを扱う我々は、その楽しみ方を解りやすくお客様に伝えること』シンプルに考えると、コレを素直に行っているかどうか?ということかもしれませんね。
しかしながら、『今週の戦い方』『我が社の戦術は』『こんなブランド戦略で』などなど、『戦う』という言葉が会議やミーティングの場で使われていることが多くありませんか?
さて、誰と戦っているのでしょうか?何と戦っているのでしょうか?
まさかお客様と戦っているのではないですよね?
競合他社? 競合ブランド? そこに勝ったら幸せになれるの? 全てのシェアを奪って独占したいの???
もう戦うのはやめませんか?
『ブランド』の語源は『烙印』。
一頭一頭を区別するために牛に印されたもの。
だからそれぞれ別のものなんです。
他と争うことなく、我が道を行けば良いと思うのです。
そして『調和』すること。
もしファッション業界が不況だ不景気だと言われているのならば、ともに手を取りお客様にファッションの楽しみを伝えてゆけば良いと思います。
他が安売りしているから、ウチも安くしないと。あの商品が売れてるならウチも同じようなもの作らないと。
そんな視点はお客様を見ていません。競合他社を見ているのです。
そこで戦って戦って戦ってお互いが疲弊している。
どうもそんな気がしてならないのです。
いまこそ『調和』すること。
(『調和』に関しては藤村正宏先生の記事を読んでみてくださいネ!)
業界内でお互いに認めあって、お客様にファッションの価値、ファッションの楽しみを伝えてゆく。
キレイ事だと言われるかもしれませんが、そうすることでみんなの心が豊かになる。
ファッションは、元々そんな力を持ったものだと、ボクは思うのです。
『今週の戦い方』『我が社の戦術は』『こんなブランド戦略で』・・・などと言った考えはもうやめて、シンプルに考えてゆければよいなって。
目の前のお客様のお役に立てるようにネ!
ファッションという曖昧で無信用の媒体にも答えはあるはずだと取り組んでおります私には大変嬉しい記事になりました。
記事はファッション業界の生真面目さ(売上市場主義→クオリティコントロールの欠如)が服という曖昧なものをよりややこしくし、興味を失いかけている現代を表しているように思いました。
服を着ることで、励みに勇気に恋のスパイスにと生活が楽しくなる提案が増えると良いのになと感じます。
その提案をするためには、提案者には文化やシルエットサイジングの知識は不可欠にはなりますが。
素敵な文章に嬉しくなりました。
コメントありがとうございます!
ファッションは生活を楽しくするためのもの。
そのために提供者が出来ることをやっていきたいですよね!
ややこしくして本質をブレさせているのは、提供者側に問題があるのでは?と思ってしまいます。