成果が違う!見せ場と売り場の距離で手法を変えていますか?
VP(ヴィジュアル・プレゼンテーション)って言葉、聞いたことありますか?
ボクは次のように定義しています。
VP(ヴィジュアル・プレゼンテーション)
そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。
VPとはショーウインドウやステージなどでディスプレイされている『見せ場』のことなんですね。
ただ一概にVPといってもその効果は違います。
正確にいうと、実際に販売する商品とVPの距離感によって、目的が違う。
だから手法も変わってくるということです。
距離が近い場合
商品と『見せ場』との距離が近い場合。
こういった場合はVPではなく、PPと言います。
PP(ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション)
陳列されている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。いわゆるPOPもこのPPの一部に分類されます。
具体的にいうと、ラックの前に配置されているトルソーなどのことですね。
見せ場と売り場が一目瞭然に連動している場合です。
この場合大切なのは、見せているものが素直に買える状態を作っておくことです。
見せてはいるものの、その商品がどこにあるのかわからない、どこで買えばよいのかわからない、という状態ではお客様にとって不親切。
見せ場と売り場の連動を心がけましょう!
中距離の場合
店頭のショーウインドウやステージ。
いわゆる『見せ場』がそのお店やコーナー全体を示すような場合。
そこでは少し離れた場所からでも、何の売り場なのか?何のコーナーなのか?を示し、お客様を誘導する役割をもっています。
看板や店名サインやブランドロゴと同じ役割です。
ただそれらと違うのは、見ただけで直感的に伝える表現が可能になるということです。
看板や店名サインやブランドロゴは言語圏が違う人には通じないことがあります。
しかしディスプレイで表現すれば、言語圏が違おうが、子供であろうが通じるという違いですね。
直感で伝えることが出来る、インパクトのある表現が効果的です。
いくら売れているものだからといっても、インパクトがなければ伝わりません。
それでは読めない看板やブランドロゴと同じです。
距離が遠い場合
これは百貨店のショーウインドウを借りたり、商業施設のディスプレイスペースを借りたりする場合です。
お店とは違う場所で『見せ場』を作る場合ですね。
さてこの場合に大切なのはなんでしょう?
それはその場所から、実際の売り場、お店に誘導することです。
だから誘導できるように『見取り図』を置くことが大切なんです。
どんなに売れている商品を見せても、どんなにインパクトの有るディスプレイをしても、その場所がわからなければお客様はお店に来てくださらない!
こういった場合、ブランド名やお店の名前は表現している場合が多い。
でもね、そもそもあなたのお店やブランドはあなたが思っているほど知られていません。
更には、どこの場所にあったか?忘れてしまっている方も多いのです。
だからこういった場所でディスプレイできる機会に恵まれた場合は、『見取り図』を置いてくださいね!
これがあるのと無いのとでは、成果は全く違ってきますよ!
・・・・・そういうことです。
この記事へのコメントはありません。