どこで買った服なのか、わかりません???
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
涼しくなった朝を迎えると、少しだけ寂しく感じます。
夏が終わっていくんだな・・・
どこのお店で買ったのか思い出せない
ヤフー知恵袋(利用者同士が知識や知恵を教え合うコミュニティ、知識検索サービス)で、こんな相談を見つけました。
「以前買った洋服ですが、どこのお店で買ったのか思い出せません・・・」
織りネームに付いているブランド名は聞いたこともない。
洗濯表示タグに付いている会社名は知っているけれど、どこのお店なのか?わからない。
そんな状況だそうです。
確かにブランド名=お店の名前、とは限りません。
会社の名前=お店の名前、ではない場合が多い。
このエピソードを読んでいて思いました。
今の時代の消費行動を顕著に表しているなって。
消費者から見れば、お店はたくさんある。
それも似たようなお店ばかり。
更に印象に残るような購買体験もしていない。
そして商品も似たり寄ったり・・・
これじゃ、どこで買ったのか思い出せなくても当然ですよね。
思い出せる服、思い出せない服
みなさんもご自身のお洋服をどこで買ったか思い出せますか?
思い出せる服。
思い出せない服。
その理由を考えてみることが、これからのビジネスに役立つヒントになるかもしれません。
どこで買ったか思い出せる服とは?
●商品自体の独自性
●印象に残る店舗環境
●まるで友人のような、会話の弾む接客体験
●結果として長く愛される商品に・・・
こんな要素があるのではないでしょうか?
どこで買ったか思い出せない服とは?
●特に当り障りのない流行り服
●入りやすいけど印象に残らないお店
●親切だけど、特に印象に残らない接客
●購買理由が価格の安さ、だから大切に扱われない・・・
こんな要素かもしれません。
「ブランド」と言うのは、牧場で牛を区別・判別するための「烙印」が語源です。
きちんと区別・判別されないと「ブランド」ではないのかもしれません。
扱う商品やお店が、お客様の印象に残るようにするためには、どこで買ったか?をすぐに思い出せるかどうか?
ここにヒントが有るかもしれませんね。
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