お洋服屋さんはあなたの店だけではない!|ディスプレイのテクニック
こんにちは!
藤井雅範です。
先日ある商業施設で、そこに入っているテナントのスタッフを対象にVMDセミナーを実施させていただきました。
セミナーの中で、ディスプレイのテクニック的な部分に少し触れました。
どうせなら、参加してくれている皆んながイメージしやすいように、その商業施設のお店の写真を使ってお話しました。
その一部をご紹介します。
*ここではボクの私見で勝手にコメントさせていただいています。意図を持って実施されている内容はボクのコメントに関係なく成果が出るものと思います。あくまで一般的なディスプレイのノウハウとして受け取ってくださいネ!
伝えたいことを絞り込む
お店のショーウインドウなど、スペースの区切られた1つの見せ場においては、伝えたいことを絞り込んで表現したほうが効果的です。
言いたいことがありすぎて・・・
例えばこの写真。
真ん中にはフェミニンなワンピースにニットのカーディガンが羽織られています。
右隣にはブルゾンにチェックのブラウスというカジュアルなスタイル。
左端にはロゴ入りのスエットパーカー。
フェミニンなの?カジュアルなの?アメカジなの????
おまけにカラーもバラバラ。
例えばこの写真。
同じショーウインドウの中に4体のメンズスタイルが入っています。
左はベージュのレザージャケット。
その隣には真っ赤なブルゾン。
その右にビジネス風のスーツ。
一番右にはコートを羽織ったスーツスタイル。
どんな人?どんなシーンを想定しているの???
例えばこの写真。
一番左は入学式や卒業式に来ていけそうなスタイル。
その右に仲良く同じポーズのマネキンが並んでいます。でもスタイルはレザーブルゾンのカジュアルスタイル。
一番右にはメンズのビジカジ風のスタイリングが立っています。
これもシーンがバラバラ。
言いたいことが絞り込まれている!
では言いたいこと、表現したいことを絞り込むとどんな見え方になるでしょう?
ショート丈のトレンチコートにやや大振りなバッグ。
カラーはベージュ〜ブラウン、差し色にチェリー。
それをハンギング(ラック)でもマネキンでも繰り返しています。
伝えたいアイテムはショートトレンチコート
伝えたいカラーはベージュ〜ブラウン、差し色にチェリー。
伝えたいシーンはビジネス(やや大振りなバッグが語っている)
こんなふうに絞り込まれると、シーンが浮かぶ、お客さまのライフスタイルが浮かぶ。
伝わってきますよね〜。
まとめ
もしかするとお店にあるものすべてを表現したいと思っているのかもしれません。
それがお客様にとって良いことだと。
世の中にお洋服屋さんがあなたのお店一見しかないのならそれで良い。
でもちょっと考えてみましょう。
お客様はあなたのお店にたどり着くまでにすでにたくさんのお店の前を通ってやって来てくださいます。
既に沢山のテイストの沢山のお店が存在しています。
その1つであるあなたのお店のショーウインドウでもさらに沢山のテイストを表現していても埋もれてしまうだけ。
中々伝わらないのです。
テイストを絞り込みましょう!
スペースの区切られた1つの見せ場においては、伝えたいことを絞り込んで表現したほうがより伝わるのです。
*ここではボクの私見で勝手にコメントさせていただいています。意図を持って実施されている内容はボクのコメントに関係なく成果が出るものと思います。あくまで一般的なディスプレイのノウハウとして受け取ってくださいネ!
でも若し気づきがあったと感じたのなら、ぜひ実行してみてください。
この記事へのコメントはありません。