“作り手のこだわり”ばかり並べても伝わらないのです・・・
こんにちは!
藤井雅範です。
展示会やビジネスフェアでセミナーや講演をさせて頂く機会もあり、そういった関連の招待状が沢山届けられます。
興味のあるものはなるべく目を通すようにしています。
先日はファッションの展示会における出展ブランドが掲載された紹介レターが届きました。
限られた掲載スペースながら、各ブランドの個性を端的に表現出来る場。
それを読んでバイヤーさんが目星をつけてくれることも多いことと思います。
なるほど、コレは見てみよう!と思わせるものもありますが、伝わらない表現も多いのが残念ですねぇ。
伝わるブランド紹介の例
『◯◯◯は世界初のスリ被害を防ぐ多機能リュックです』
リュックサックのブランド紹介。
使用目的が明確です!
『冒険、旅をテーマに世界中に冒険する楽しみを与え、旅の最適なパートナーとなります』
時計のブランド紹介。
それが有ることで“旅”がより彩られる、ということが伝わります!
伝わらないブランド紹介の例
『自分自身にこだわりを持つ人をターゲットにした国産ファクトリーブランド』
財布のブランド紹介。
どんなこだわりなのーっ?
“こだわり”って単語は人によって受け取り方が大きく変わる言葉です。ちょっと残念。
『程よい抜け感のある、高感度なコンテンポラリーモードスタイル、洗練された美のこだわりを高品質で値頃感のあるプライスで提案します』
レディスアパレルのブランド紹介。
???単語が難しすぎるのと、言いたいことが多すぎることで、結局伝わってこないのでは?
『背景と経験とスキルをパワーに変えて今の時代を十分感じながら、女性の普遍的な感性の軸に、時代の横串を挿した製品提案いたします』
レディスアパレルのブランド紹介。
作り手の姿勢をアピールしたい、という気持ちは伝わります。
でもその商品があることで買い手にどんなメリット上がるのか?も伝えて欲しい・・・
伝わりやすくするコツ
限られたスペースでブランドを紹介するという場合、言いたいことは絞り込んだほうが伝わります。
誰に?
“その商品はどんなお客様の生活を彩ってくれるのか?”
まず、ターゲットを明確にすること。
できるだけ具体的にしたほうが良いですね。
どんなメリットが有るの?
その商品があることによって、お客様にとってどんなメリットがあるのか?
その商品のある暮らしとはどんなものなのか?
作り手の“こだわり”よりもお客様の“メリット”のほうがより伝わってくるのです。
あなたのブランドやあなたのお店を紹介するとしたら、どんな言葉で表現しますか?
短い言葉で一度考えてみてくださいね。
これを考えることはVMDや販促を考える時はもちろん、接客でもきっと役にたちますよ!
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