『繕い裁つ人』映画作りでのみどころ・・・

VMD コンサルタントの藤井雅範です。
昨日はファッションをテーマにした映画について書きました↓
映画のストーリーから、ファッションビジネスに対する姿勢について書いてみました。
今日はその演出や映画作りの側面での見所を書いてみます。
(ネタバレしないようにポイントだけ書きます。まだ見ていない人も御心配なく!)
実は、ボクは学生時代コマーシャルの演出みたいな事を少し勉強していたんですよ。
まっ、あまり熱心な学生ではありませんでしたが(笑)
見どころあれこれ
やはり衣裳は見どころです
主人公である市江の作る数々の服の完成度の高さと、特別感。
そして、市江自信が纏う洋服の変化。
仕事のときはいつもブルーの、まるで職人服の様なワンピースを着ています。
ラスト近くになって、市江の心境の変化とともに衣裳も大きく変化しています。
模様替した仕事場での仕事。
ペールトーンの軽やかなブラウスにギャザーの入ったスカート。
素足が素敵です。
光の演出
特に市江のアトリエ(仕事場)。
窓から入る木洩れ陽が美しい。
強過ぎずでもしっかりとしたラインを描いて差し込んできます。
その光から、静謐さやアトリエ空気感を感じる事が出来ました。
市江のモノ作りの姿勢を反映させているかの様です。
ロケ現場の設定
基本的に神戸周辺でロケを行なっている模様。
しかし、あまり特別な演出を加えていないところが好感が持てます。
まず市江のアトリエが圧倒的に美しい。
本物の洋館の中の仕事部屋。
内装も使われる道具も、シンプルで使い込まれていてソリッドな本物感を感じます。
市江が通うコーヒーショップや市江の洋服を置いている雑貨屋さんなども、実在の店舗とほとんど同じ姿で描かれている。
店名も内装も陳列も実在の普段のお店どおりに見えます。
コーヒーショップの界隈の様子も、実在の店舗の看板がそのまま使われていたりしている。
懐かしい、ボクの前職の先輩がやっているお店の看板も見えました。(笑)
神戸が舞台の映画ですが、登場人物が下手な関西弁を使わず、標準語で話すのが良かった。
主題歌
歌うのは平井堅。
曲はとっても懐かしい初期のチューリップ時代の財津和夫さんが作ったもの。
久しぶりに聞きましたが、なんだか新鮮に耳に入ってきました。
チーズケーキ
中谷美紀扮する主人公の市江は、時々コーヒーショップでチーズケーキを食べる。
しかもホールごと!
そのケーキの美味しそうな事・・・
まとめ
お洋服が好きな方、ファッションビジネスに携わる方、神戸周辺に思い入れのある方、女性の仕事観に関心のある方へ・・・
洋服はもちろん、映像も美しく仕上がっている、お薦めできる映画。
・・・・・そういう事です。
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