日本のVMDとは?|いけばなからの学び
光風流いけばなからの学び
いけばな光風流の内藤正風家元はこうおっしゃいます。
『日本のいけばなは、風土と気候、そして価値観で成り立っている。その価値観とは、いわば省略された空間=想像する余地のある空間、から生み出されるものである・・・』
『外国のお花は数を沢山いける。日本は引き算。コレは料理も同じで、味を足してゆくソース文化と素材から旨味を引き出す出汁文化の違いと同じ。』
(正確な表現ではないかもしれません。ゴメンナサイ家元!)
日本と外国。店舗の空間演出の違い
このお話しを伺っていて気付いたことがあります。
それは店舗の空間演出です。
よく、アメリカのSPAブランドなどでは天井まで商品を畳んだ棚が伸びていたり、高い位置にまで商品がハンギングされていたりしますね。
圧倒的な量のインパクトの有る陳列。
ところが日本古来の商店、和菓子屋さんにしろ八百屋さんにしろ必ず目線より下に商品が陳列されています。
上部は空間が抜けていたり、欄間があったりする。
もう30年位前に流行した日本のDCブランドのショップは、美術館的なディスプレイと言われていました。
低い、フラットなステージ(平台)に商品が広げて寝かされていたり、緩やかに斜めに角度のついたステージに展示されていたりしていました。
あんな表現も、空間を埋めるのではなく引き算による情緒を感じさせましたね。
日本らしい表現の店舗の空間演出を考えていく事。
それが新しいVMDのヒントになるかもしれません。
日本が良くて海外が悪いと言うことではないく、今の時代には「きっと新鮮に映るだろうなぁ」ということ。
「一点の商品をより良く見せよう」というお店はとても希少な時代だからね。
家元、今日も気づきのあるレッスンをありがとうございました!
・・・・・そういうことです。
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