企業やブランドとしての販促よりも、個人から発信する時代へ!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
昨日はショップ・ブログのお話しをしました。
今日はその続編です。
昨日紹介した三人は、チェーン展開していない小さなお店の事例です。
「小さなお店だから出来るんでしょ?」
「大きな企業やチェーン展開しているブランドなら出来ないでしょ?」
そんな疑問を持った方もいらっしゃると思います。
ニコルクラブフォーメンの齋藤くん
そこで今日はこの方の例を紹介します。
新宿マルイ・メンズ館・ニコルクラブフォーメン店長の齋藤洋紀さん(通称:齋藤くん)の事例
ニコルといえば大きなアパレルメーカーです。
ニコルクラブフォーメンという一つのブランドだけでも全国に30店舗以上展開している。
そんなブランドの新宿マルイ・メンズ館店の店長、齋藤くんのブログです→ニコルクラブフォーメン 齋藤のつぶやきブログ
齋藤くんは、ブログを始める以前から伝説的な販促を行うスタッフとして有名。
藤村正宏先生の書籍やセミナーでも度々取り上げられています。
手作りのニュースレターやDM、必ず手書きでコメントが入ったカタログ。
手作りの販促物であれ、既製の販促物に手を加えるものであれ、齋藤くん個人からお客様個人に向けた情報を届けている。
こうすることでお客様個人との関係性を作り出しているんです。
齋藤くんのブログはいわゆる企業としてのショップ・ブログではありません。
齋藤くん自身が手がけている個人ブログです。
しかしタイトルはニコルクラブフォーメン 齋藤のつぶやきブログとなっています。
お客さまにとっては、企業としてのブログか個人としてのブログかなんて関係ありませんからね。
売り込みと感じられないために!
齋藤くんはこの中で、お店の様子やご来店されたお客様とのやり取り、普段考えていること、好きなライブの話などを書き綴っています。
商品の売り込みはしません。情報としての商品紹介はあるけどね。
お客様のためを思って、お客様のお役に立つ情報として商品やイヴェントやフェアの紹介はある。
でも齋藤くん個人の発信であれば売り込みとは感じません。
良い情報を届けてくれている、と感じます。
それを続けているうちに、わざわざ北海道や新潟や長野から齋藤くんに会いに来てくれたお客さんまでいらっしゃるそうです。
「売り込まれている」なのか?
「良い情報を届けてくれている」なのか?
同じ「商品紹介」でも、お客さまにとっての受け取り方はまったく違ってきます。
企業やブランドからの「ひと気のない発信」は売り込みと感じられやすい。
関係性のある個人からの「ひと気のある発信」は良い情報と感じられやすい。
・・・・・そういうことです。
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