効果的なディスプレイを行なうコツは、見せ場と売場の距離感にあった!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
ファッションのお店でのディスプレイには、大きく分けて二種類あると思います。
①商品が良く見える工夫をして、その価値を高く伝えるディスプレイ。
②商品も見せるが、演出小物を含めてブランドやお店の世界観を伝えるディスプレイ。
『商品を良く見せる』の場合
①の場合は『商品が主役。道具は脇役』です。
あくまで商品が良く見える様に見せ方を考える。
商品を基軸に、その良さをどのように伝えるのか?を追求します。
色、なのか?シルエット、なのか?素材、なのか?・・・
演出小物は商品の引き立て役。
商品の色やシルエットや素材などが引き立つ為に存在します。
商品より演出小物が目立ってはいけません。
『ブランディングが目的』の場合
②の場合は『ブランディング』が目的です。
商品一点一点が引き立って売れること、をメインには考えていません。
ブランドやお店の主義主張やテイストやストーリーを伝えることで、ブランドやお店のファンになっていただくことを目指します。
なので、一点の商品がキレイに見えることより、全体のインパクト、強い印象を重視します。
使い分ける目安は、その距離にあった!
①と②を使い分ける目安は、ディスプレイする場所と実際に商品が陳列している場所との距離になります。
ディスプレイする場所と、商品の陳列場所が近い場合は①
これは、そのコーナーのディスプレイや小さなお店のショーウインドウに該当しますね。
反対に遠い場合は②
これは、そのお店が入っている館のショーウインドウであったり、大型店舗におけるショーウインドウが該当します。
①の効果は直接その商品やそのコーナーの商品の販売につながること。
②の効果はブランドやお店の宣伝効果です。
さらにお店やそのコーナーまでの誘導にもつながります。
そして誘導につなげる場合にとっても有効な方法があります。
それは、そのショーウインドウからお店、又はそのコーナーまでの見取り図を一緒に掲示すること。
コレがなければ誘導効果は半減します。
お店やブランドの名前だけを書いていても、そこを通り過ぎるとお客様はすぐに忘れてしまいます。
だってお店はまわりにいくらでもあるのだから。
まとめ
このように、ディスプレイする場所と実際に商品が陳列されている場所で表現方法を変化させること。
この使い分けをするのとしないのとでは、結果は大きく違ってくる。
・・・・・そういうことです。
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