その商品、どこで展開しますか?

VMDコンサルタントの藤井雅範です。
ファッションのお店では、壁に沿った部分(壁面)と中央部分の什器に商品が展開されています。
それぞれに棚やハンガーラックに、商品が畳まれていたりハンガーに掛けられていたりする。
壁面と中央、その違いはどんなことでしょうか?
見え方の違い
まず壁面、その名のごとく“壁”を背負っています。
向こう側が筒抜けではない、という状態。
次に、比較的長いスパンで連続していることが多いです。
これは、お店の中、ぐるっと壁が回っている状況を思い浮かべてみてください。
対して、中央部分の什器。
壁を背負っていないので、向こう側が筒抜けです。
双方向から商品が手に取れる場合もある。
そして、比較的短いスパンで区切られることが多い。
中央部分には、短いラッックやショーケースが単体もしくは二つ程度の組み合わせで置かれることが多いですものね。
展開方法の違い
壁を背負っていることから、壁面には比較的重衣料中心で商品がならべられることが多い。
また、中央には軽衣料中心で展開されることが多くなっています。
たしかに、重衣料は壁の前で見せた方が、より価値が高く見えるし、軽衣料は触り易さを優先させた方が売上につながりそうですよね。
また、長いスパンが続く壁面では、カラー別でコーディネート展開でハンガーにかけていくと美しく見え易いです。
短いスパンの中央部分では、絞られたアイテムでまとめた方がわかり易い。
もちろんシーズンや、お店の什器形状で例外は沢山あります。
ただ一般的には上記の様な特性がありますね。
まとめ
商品を展開する場合、そのときのMD構成とお店の形状を考えると、その商品が良く見える場所がわかってきます。
・・・・・そういうことです。
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