無印良品、GAP・・・壁面の使い方を比較してみた!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます!
壁面の使い方の違いを比較!
ファッションのお店、その壁面の構成の仕方、よく見るととっても多種多様な使われ方をしています。
今日は比較的坪数の大きい店舗での壁面の構成手法を比較してみます。
こちらは無印良品のアパレルコーナー
以前よりも、コーナー感、カテゴリー感や密集度合い、天井までのスペースの使い方が充実されたものになりました。
壁面をほぼ天井近くまで使い切っていますので、遠目から見てもとってもインパクトがあります。
しかし近くに行くと、実際に手に取れる高さ、手には取れない高さがあります。
どこまでが「売り場」で、どこからが「見せ場」か?これが少々わかりにくいです。
おそらく、敢えてそうしているのでしょう。
ただ、手に届きにくい高さに、畳まれた商品が置かれている場合は不自由さを感じます。
この場合は、手に届く場所に全く同じ商品が畳まれている、またはハンガーに掛けられていれば良いですね。
そうでない場合は、お客様を少々混乱させることになります。
実際には近くの中央什器や、少し離れた壁面などには、ちゃんと手にとれる高さで展開されていますが、わかりにくい・・・
同じく無印良品の壁面。
こちらは、棚の上の半身ボディでの着こなし方の表現で、ムードが分かりやすいですね。
こちらはGAPです
GAPも以前は、今の無印良品と同じく、高い天井高をフルに使った壁面構成でした。
ZARAもそうでしたね。
今は高い部分は大型ヴィジュアルで展開しています。
遠目から見てもとってもインパクトがあるとともに、着こなしのイメージが良く伝わります。
無印良品との違いは、遠目から見た「見せ場」と「売り場」が明確に区別されている、という点。
バナナリパブリックなども同じ様な手法を使っていますね。
残念な使い方の例
こちらも、ある坪数の大きいお店です。
これは良くありませんね。
遠目からどんな商品が展開されているかわかりにくい。
空間が抜けていてインパクトがない。
壁面の役割は以下のことが上げられます。
・高い位置にインパクトをつけることでお客様をその壁面まで誘導する
→回遊導線の延長
・高い位置にMDを表現(PP)することで、手に取れる位置の商品(IP)の販売を促進させる。
→IPとPPの連動
つまり、壁面の上部で、そのカテゴリーやMDを表現し、お客様に「あっ何かありそう!ちょっと見てみよう!」と思わせます。
そこまで誘導する、回遊導線を伸ばしてもらうんです。
更に、上部の演出の期待どおりの商品を実際に手に取れることで購買行動につなげ手いただく、というシナリオ。
これが壁面の役割なんです。
そういったことが出来ると、購買率が上がります。
同じ入店客数だったとしても、売上はよくなるんです。
だから、坪数の大きい店舗では、壁面の工夫が大切なんですね!
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