大きな『価格表示』だけでは、価値は伝わらない・・・
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
先日、マーケティングの勉強会で同席した、自動車販売会社の社長から伺ったお話。
『近年、オイル交換をしないドライバーが増えている』ということ。
ひどい状態になると、ドロドロを通り越して、オイルが粉石鹸の様な状態になっていたりすることも・・・
そうなるとエンジンの損傷はひどく、下取り査定価格にも大きく影響が出るそうです。
その他にも、燃費が悪くなる、不快なエンジン音がする、パワーが無くなる・・・
良いことは一つもない・・・
セルフサービス店の台頭
どうしてこのようなことが起こるんでしょう?
そしてそれが近年増えているのはなぜ?
その社長いわく、『セルフサービスのガソリンスタンドが増えたのも大きな原因では?』とのこと。
フルサービスの店の場合、『オイル点検しておきますね』『タイヤの空気圧測りましょうか?』『ワイパーウォッシャー液、減っていますよ』などなど、給油中にガソリンスタンドのスタッフがチェックして教えてくれていましたよね。
オイル交換のメリット、デメリットを知らない人が多い
もちろん今でも、意識の高い人はきちんと3000km〜5000kmごとにオイル交換をされています。
しかし、忘れてしまっている、気がつかない、そもそも車はガソリンさえ入れていけば走り続けると思っている・・・
そんな考えの方がいらっしゃるのも事実の様です。
実際、前述の社長のお店にやってこられて、長年オイル交換していないことを指摘されると『それは車の性能が悪いんじゃない?』『そんなの必要だとは知らなかった!』といわれたお客様もいらっしゃったそうです。
そしてきちんとオイル交換することで享受出来るメリット。
燃費が良くなる、音が静かになる、下取り価格が良い・・・
こういったこともご存じないらしい。
これはどういうことか?
今まではガソリンスタンドでチェックしてもらって気づいていた。
セルフサービスのガソリンスタンドが増えたことで、ノーチェックになった。
・ついつい忘れてしまった。
・そもそも必要性がわかっていなかった。
オイル交換することによるメリット、しないことによるデメリットを理解していない、知らない。
教えて差し上げることでビジネスチャンスは広がる
オイル交換を定期的に行なう、これはとっても大切なこと。
良いことづくめであるし、逆にしないとデメリットが多い。
そして、その必要性を知らない人、忘れてしまう人が多い。
こういうことを教えて差し上げる、忘れないように連絡してあげる、こんなことをするだけでお客様の為になる。
とっても喜ばれるはずです。
そして、オイルやオイル交換を扱っている人たちにはビジネスチャンスが広がるわけですね。
セルフサービスのガソリンスタンドが主流になりつつあります。
しかし、フルサービスによるメリットはとても大きい。
なのに、それを告知出来ていない・・・
オイル交換、タイヤの減りや空気圧のチェックと交換、ウォッシャー液の補給、バッテリーのチェックと補充や交換、等々ビジネスチャンスは沢山ある。
セルフサービスの店だと、そういった声かけをして近づいても『売りつけられるんじゃないか?』と思ってしまい、反応が良くないかもしれません。
しかしフルサービスなら、会話はつきもの。
雑談も出来るし、給油中に点検もさせてもらいやすい。
また、オイル交換のメリット、デメリットを大きなポスターやPOPで告知するのも効果的かもしれません。
お客様の方から声をかけていただければ、『売り込み』にはなりませんから。
まとめ
ガソリンスタンドにはまだまだビジネスチャンスはある。
大きな価格表示しても、お客様には値段しか伝わらない。
お客様から見れば、その店を選ぶ理由が『価格』でしかない。
もっと伝えることが他にもあるはずです。
あなたのお店ならではの『価値』
そんな独自性を出して行くことが、選ばれるお店になるコツ。
これってファッションのお店でも同じでは?
自動車販売会社社長のお話をうかがいながら、そんなことを感じた。
・・・・・そういうことです。
あおきさん、コメントありがとうございます!!
価格を訴えているだけでは、価格の安さしか伝わらないですよね。
でも伝えたい本当の価値があるはず!
それを伝える、教えて差し上げることが大切ですね。
お店の方がわかっていることも、意外とお客様は気づいていないことが多いから・・・
藤井様
私は車に乗らないのですが、オイル交換は大切なのですね!勉強になりました。
お客様との会話の中で、その方への気遣いや、その服を着る事で味わっていただけるであろう、嬉しさ楽しさをお伝えしていく という事でしょうか、、、。
出し惜しみせず、お伝えしていきたいです。
その為に自分自身、服に興味を持ち、コミュニケーションも上手に取れるよう磨いていきたいです。
ありがとうございます!
青木由紀