読んでみたい気がする。SNS時代の「ハートカクテル」
VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
時代のバイブルだった「ハートカクテル」
わたせせいぞうさんの「ハートカクテル」というカラーのコミックを手に入れたのは1985年頃だったと思う。
当時の恋人たちの、ちょっぴり切ないストーリーをおしゃれなイラストに乗せて表現してくれました。
ちょうどボクが会社に入社した頃です。
当時はいわゆるバブルの時代。
みんな派手で華やかで人生を謳歌しているように、一見は見えました。
今思えば、得たいのしれない雲乗っかって、ふわふわ浮かんでいたような時代。
調子に乗らなければ損をするようなムードもあった・・・
そんな時代に、派手で華やかなだけではなく、人間の弱さやもろさや切なさをウエストコーストな色彩で描いて表現したのが、「ハートカクテル」というオールカラーでハードカバーのコミックブックです。
この本を読むことはもちろん、持っているだけでファッショナブルな感じがしたものです。
すれ違う恋人たち・・・
当時のストーリーなので、登場人物たちの連絡手段は固定電話。
あるいは手紙です。
外出先では、デパートや列車の中での館内放送、車内放送で呼び出されるのが通常の連絡手段。
なかなかうまく会えない、すれ違ってしまう、こんなドキドキ感のあるストーリーについつい引きこまれるのです。
夢中になって読んだなぁ・・・
SNSの時代ならば?
今の時代ならどうなんだろう?
みんなスマホを持っているし、恋人同士の連絡はLINEが主流なんだろうな?
手紙の代わりにinstagramの写真で自分の気持を表現したり、Pinterestのボードで相手への思いをコレクションして表現したりするのかもしれない。
苦しい時には、その思いをTweetしたりね・・・
でもきっと今も昔も変わらないだろうな。
相手を思う気持ちや人生を愉しむ術のようなものは。
現代版「ハートカクテル」を読んでみたいな・・・
今日、神戸ゆかりの美術館で行われている「わたせせいぞうの世界展」を見て感じたのは
・・・・・そういうことです。
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