これからの “選ばれやすい店” とは?
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
「人類の夜明けから2003年までに生み出された情報量を、現代社会は1日で生み出している」
ーエリック・エマーソン・シュミット(Google社 元CEO)ー
今は、とんでもなく沢山の情報量を我々は受け取っている。
モノをひとつ買うにしても選択肢がとっても増えた。
逆に言えば、ビジネスするうえで選ばれるのが大変な時代になっている、ということです。
選ばれやすい店とは?
カリフォルニア州 ロサンゼルスにはとってもユニークなお店が沢山あるそうです。
例えばこんな店。
アンティークを中心とした建築金物の専門店。
建築用の金物ばかりの品揃えです。
ドアノブ、取っ手、フック、ヒンジ、それらに関連する装飾パーツだけの展開。
それも金物のみ。
それが圧倒的な量で展開されているそうです。
一点一点が風合いと重みがあるらしい・・・
アンティークの電子機器類だけを専門的に扱うショップ。
一見ガラクタばかりに見えるそうです。
「この店は変な店だよ」
店主自らがそういうぐらい、マニア向けのショップらしい。
ここでアンティークの部品を入手し、古い電化製品を耳鼻運で修理するお客さんがほとんど、だそうです。
Mother Plucker Feather Company
“羽”の専門店。
“種類や色を豊富に取り揃えたオリジナルの“羽”を用いて、仮面やヘアーデコレーション、イヤリングなどを取り揃えているそうです。
店内は天井から床まで、“羽”であふれているらしい。
一本一本がとてもきれいな羽にこだわり、“羽”という素材の可能性を様々な装飾品に広げて展開されている、ということです。
どんなお客様がいらっしゃるんでしょうね。
これらのお店はとっても独自性がある。
同じ様なお店はまず見かけません。
それぞれが、その分野の中で圧倒的なわけですね。
これだけ情報量が増えた現代でも圧倒的であり続けられる。
これは、究極にターゲットを絞り込んでいるから出来るんでしょうね。
“ターゲットを狭めてもマーケットは狭まらない。逆に圧倒的になって選ばれやすくなる”
これからのビジネスのヒントはここにあるように思います。
そして、そんなビジネスをしている人たちは、きっと金物や、古い電子機器パーツや、美しい羽が、大好きなんだろうな〜
だからとっても楽しく、圧倒的なビジネスができるんだろうな〜
・・・そういうことです。
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