本当のスパゲティに出会った頃
スパゲッティの年に
1983年ごろ、スパゲティを作ることに夢中になっていた時期があった。
新鮮なトマトのスパゲティ、トマトのスパゲティ、トマトソースのスパゲティ。
トマトという名がつくスパゲティだけでも3種類。
炭焼き風に漁師風に漁夫風。
ナスにアーティチョークにズッキーニ。
実にいろんなスパゲティを作りました。
全てレシピは本の中から。
NHKきょうの料理「スパゲッティ・ピッツア」本谷滋子さんによるレシピです。
はっきり言って当時はまともなスパゲティを出す店がようやくポツポツ出来始めたころ。
その前はスパゲティといえばナポリタンかミートソースしかなかったから・・・
ボクのまわりにはそれ以外のスパゲティのレシピを知っている人がいなかったから、本を読んでその通りに作ってみました。
ウソみたいだけど、ほんとなんだよ!(笑)
村上春樹のスパゲティ
ボクがスパゲッティを作り始めたのは、村上春樹の小説に影響されたことが大きいですね。
実に美味しそうにスパゲッティを茹でるシーンが多いから。
「デュラム小麦のセモリナ」と書かれたスパゲッティを選び、アルデンテで茹でる。
結構失敗したけど、上手く出来た時は嬉しかったなぁ。
オリーブオイルでにんにくを炒め、唐辛子を加える。
それだけでボクは未知の料理を作っている気がした。
塩を多めに入れた大きな鍋でスペゲッティを茹でる。
サッとソースで和えるだけでもうその先は・・・・・
村上春樹さんの短編集「カンガルー日和」に収録されている「スパゲティーの年に」というお話しを読んで、そんなことを思い出しました。
村上春樹さんの小説やエッセイ読むと、たまらなく食べたくなる料理が出てきます。
コロッケとか。
キュウリ海苔巻きとか(^-^)
はい。自分でブログを書いていて、スパゲティが無性に食べたくなって、先ほど食べに行ってしまいました!