『ディスプレイ』と『VMD』の違いとは?
VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。
実は今でもしょっちゅういらっしゃいます。
『ディスプレイ』と『VMD』を同義語だと思っていらっしゃる方が。
店舗の設計・施工に関する打合せを行なっている時などに多かったですね。
「ここの棚の上のVMDはどうしましょうか?」
なんて使い方をされます。
『ディスプレイ』と『VMD』を混同していますね。
「棚の上のVMD」ではなく「棚の上のディスプレイ」と言った方がよっぽどわかり易いです(笑)
『ディスプレイ』とは?
ファッションのお店で『ディスプレイ』という言葉を使う場合、具体的にどんなことを指すでしょう。
“『商品』を軸に、棚出し〜陳列〜演出まで行なうこと。更に、商品以外の備品やプロップス(演出小物)を商品が良く映えるように飾り付けること”
こういった一連の作業を『ディスプレイ』と言います。
『ディスプレイ』の内容を左右するのは主に『技術』となります。
えーっ、これって『VMD』じゃなかったの?
と思っている方もたくさんいらっしゃると思います。
ええ、だいたいみんなそういうもんですよ。
この機会に理解を深めてくださいね。
以下の説明で明確になってくると思います。
『VMD』とは?
では『VMD』とはどんなことを指すでしょうか?
『VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)』とは?
“お店やブランドの価値を視覚的に伝える「マーケティング活動」のこと”(マーケティング活動とは、売上を上げる為の活動全般のことを指します)お店やブランドの価値を視覚的に伝える「マーケティング活動」=ビジネスとしてのシステムなんです。
『VMD』の効果を図るのは『売上(利益)』となります。
いかがですか?
『ディスプレイ』は実行することを指し、『VMD』はシステムのことを指す、ということ。
例外としての『VMD』
他に良く混同されるのが『VMD』をするヒト(ヴィジュアル・マーチャンダイザー)。
職種としての『VMD』とシステムとしての『VMD』、コレも良く混同されますよね。
出来ればヴィジュアル・マーチャンダイジングとヴィジュアル・マーチャンダイザーというように使い分けれれば良いですが。
いかんせん長過ぎる・・・(笑)
また、日本では『VMD』と略されますが、本場アメリカでは『VM』です。
“マーチャンダイジング”で一語なので、当然と言えば当然なのですが、日本では先にマーチャンダイジングを『MD』という略語で表現していた歴史があるため、どうやら『VM』も『VMD』となったみたいです・・・
まとめ
“あっ、私も棚の上のディスプレイのことを『VMD』って言ってた”という方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
大丈夫ですよ、ほとんどの方がまだまだそう思ってらっしゃいます。
それだけ日本では認知が浅い、ということ。
裏を返せば、システムとして本気で取り組んでいるところがまだまだ少ないとも言えます。
昔から、『VMD』の本場アメリカでは、副社長クラスのヒトが『VMD』の責任者をしている企業が多い。
日本ではそんなことあまり聞きませんよね。
だからいまこそチャンスなんです。
本気で、お店やブランドの価値を高く伝えるシステムに取り組みましょう!
今ならまだ間に合う。
・・・・・そういうことです。
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