多店舗展開するアパレル企業、その効果的なVMD施策とは?

こんにちは!
VMDコンサルタントのマット(MATT)です。
株式会社ワールド
僕はサラリーマン時代、株式会社ワールドに在籍していました。
入社時から30年間、一貫してVMDの専門職を努めさせていただきました。
ワールドは当時から、日本を代表するような総合アパレルメーカー。
レディス・メンズともに、キッズ〜ヤング〜アダルトと全カテゴリーでブランドを展開。
さらに、自社ブランド以外の商品をセレクトしたショップも展開。
そして、アクセサリーやバッグや靴といったファッション・グッズに特化したブランドやショップも展開していました。
僕は長く在籍していたおかげもあり、全てのカテゴリーのVMDを担当させていただきました。
これはワールドという企業に在籍していたからこその、非常に良い経験をさせて頂いたと感じています。
VMD面も店長による差が出て・・・
ただ、百貨店やショッピングモールを中心にどんどん事業を拡大していた時期が長く、VMDの専門職の人手が足りているとは言えない状況でした。
その為、VMDの企画はVMD専門職が全店舗に向けて毎週の配信を行い、VMDの実施は店長を中心に行う、という施策が打たれていました。
ただ、事業の拡大で店長もキャリアが少ない状況。
この場合、店長の捉え方や技量によって解釈・表現に差が出てしまっていたのが実情でした。
とは言えVMDの専門職は人数が限られている、という現状・・・
効果的なVMD施策とは?
そこで行った対策、これが効果的でした!
それはSV(スーパーバイザー)にVMD を教育する場を設ける、という対策です。
SV(スーパーバイザー)というのは、いわば統括店長です。
1人で10店舗程度の店舗を統括しています。
SV(スーパーバイザー)に各店舗を巡回してもらい、店長に対して販売や店舗運営と共にVMDのチェックと教育も行ってもらったのです。
SVはVMDに関しては専門家ではありません。
しかし統括店長として、店頭でのキャリアは積んでいる方ばかり。
なのでVMD施策への理解はある程度見込めます。
そこで僕達専門職がSVの皆さんにVMDの教育をさせて頂きました。
VMD教育の実施!
- 考え方はセミナーでお伝えする。
- 実技はショールームでお伝えする。
- 具体的な毎週の施策は基幹店で実践教育する。
こういった取り組みを行いました。
これは効果がありました!
VMDの専門職は人数が限られている中、店舗には影響力の大きいSV(スーパーバイザー)がVMDの教育や実施を行ってくれる。
専門職は毎週の週次配信や基幹店での実施とSV教育に注力する。
1人のVMD専門職がSVと連携することで数百店舗へ好影響を与える事ができたのです。
沢山の店舗を展開するアパレル企業の皆さん、VMDとSV(スーパーバイザー:統括店長)や他の職種との連携、取り入れてみてはいかがですか?
実際の落とし込み方、ご相談に乗らせていただきますよ。
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