人は店に入る前に決めている
藤井雅範です。
店の前を、人が通り過ぎていく。
立ち止まる人もいれば、
そのまま歩き去る人もいる。
その違いは、どこで生まれているのか。
多くの場合、
店の中ではない。
その手前で、ほとんど決まっている。
人は、入店する前に判断する。
入るか。
入らないか。
安心か。
違和感か。
ほんの数秒。
視界の端に入った情報だけで、
判断は終わる。
お店の相談でよくあるのは、
「中はしっかり作っているのに売れない」というものだ。
でも実際には、
“中を見てもらえていない”だけのことが多い。
入口が、機能していない。
例えば。
ディスプレイは整っている。
商品も悪くない。
価格も適正。
でも、入りにくい。
理由はとても小さい。
・正面の見栄えしかチェックしていない
・何の店か一瞬で分からない
・奥が見えず、少し不安
・色が弱く、視界に引っかからない
どれも“致命的”ではない。
でも、積み重なると、
人は静かに通り過ぎる。
入口は、売場ではない。
“最初の意思決定の場所”だ。
ここでやるべきことは、
売ることではない。
「入っても大丈夫だ」と伝えること。
遠くから見たとき、何の店か分かるか。
斜めからでも、視界に引っかかるか。
奥の空間が、少しでも見えるか。
最初の一歩が、自然に踏み出せるか。
それだけでいい。
売上は、入口から始まっている。
中でどれだけ工夫しても、
入口で止まっていれば、それは届かない。
売場を変えようとするとき、
多くの人は中から手をつける。
でも、順番は逆かもしれない。
まず入口。
ほんの数秒の設計。
あなたの店の入口は、
“入ってもいい理由”を、
きちんと伝えられているだろうか。
それとも、
気づかれないまま、通り過ぎられているだろうか。
*前回までは
消費者の購買行動について
書いてきました。
今回からは
売り上げの始まりでもある
『お店の入り口(ファサード)の組み立て方』
について書いていきますね。

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