ラジオが泣いた夜
入院とラジオ
10日間の入院生活。
目の手術の後ということでしばらく片目は使えなかった。
本やスマホも長時間は読めない。疲れるしね。
ということでラジオを聴いている時間が多かったなぁ。
思い起こせば小学校の頃からラジオは身近な存在だった。
テレビでは聴けない洋楽のヒットチャートを知るのもラジオ。
映画の情報やトレンドの情報もラジオから。
話のうまいディスクジョッキーの解説で映画のストーリーを聴いていると、情景が浮かんでくる。
耳からの情報だけで、まるで映画を観たかのように感動したり。
ラジオドラマなんかもあって、ワクワクしながら聞いていた記憶がある。
気まぐれ飛行船
そんな中で一風変わった番組が記憶に残っている。
それは『気まぐれ飛行船』というFMのラジオ番組。
小説家の片岡義男さんと、ジャズシンガーの安田南さんがキャスターを務めていた。
片岡義男さんは、小説のイメージ通りとっても渋い低音でボソボソっと話す。
安田南さんもジャズのイメージ通り大人っぽく、アンニュイな話し方。
ふたりとも寡黙なイメージなのでラジオには向かなさそう。
時々無音の時間が続いて聞いている方がドギマギしたり。
なのに、ムードはよーく伝わってきたっけ。
内容は片岡さんお得意のアメリカンなライフスタイルや、ちょっとアングラなカルチャーのお話が多かったように思う。
何だか気だるいんだけれども、とってもおしゃれな番組だった。
そういえば片岡義男さんの小説に『ラジオが泣いた夜』というのがあった。
ラジオ・が・泣いた夜
ストーリーは忘れてしまったけれど、洒落たタイトルだよねぇ・・・
ということで、しばらくはこんな話を書いてみようかな。
『眠れ、悪い子達・・・』
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