お客様は、商品を探して歩いているわけではない。
藤井雅範です。
前回は、
というテーマで、
お客様に見つけてもらう技術について書きました。
ディスプレイが変わると、
お店の印象が変わる。
そして、
入店率が変わる。
ここまでは、第1話のお話です。
売上は「歩きたくなる理由」で変わる。
では、お客様が入店したら、
次は何をしてほしいでしょうか。
もちろん、
商品を見つけ、
気に入り、
買っていただくこと。
でも実際は、
店内にはたくさんの商品があります。
目当ての商品がすぐ見つからなければ、
「また今度でいいか。」
そう思って帰ってしまうこともあります。
つまり、
入店しただけでは、まだ売上にはなりません。
ここから必要になるのが、
「歩きたくなる仕掛け」
です。
「ここには何があるんだろう?」
そのきっかけをつくるのが、
PP(ポイント・オブ・パーチェス)です。
各コーナーの入口で、
「ここにはこんな商品があります。」
と伝えてくれる、小さな案内役。
さらにPOPで、
実際のお客様の声や使い方を添えると、
「ちょっと読んでみよう。」
そんな気持ちが生まれます。
次の一歩を引き出す装置なのです。
人は、一方向からしか見えない商品には近づかない。
例えばこのテーブル。
(写真:テーブル)
商品が一方向だけを向いていたら、
反対側を歩く人の目には入りません。
でも、
四方向から見えるように置き直すと、
自然とテーブルの周りを歩く人が増えます。
商品を見せるためではありません。
人を動かすための配置です。
たったそれだけで、
滞在時間は変わります。
「あの先も見てみよう。」
そんな気持ちは設計できます。
一つのコーナーを見終えたら、
自然と次のコーナーへ向かう。
この流れができると、
回遊導線はどんどん伸びます。
そのためには、
次のコーナーの存在が見えていること。
入口のPPだけでなく、
壁面。
照明。
天井。
色。
さらには、
音楽や香り。
「この先にも何かありそう。」
そんな期待感が、
お客様を前へ前へと動かしていきます。
売上は、歩いた距離で決まる。
もちろん、
ただ歩けば売れるわけではありません。
でも、
歩く距離が伸びるほど、
商品との出会いは増えます。
気になる。
立ち止まる。
触る。
試す。
スタッフと話す。
そして、
購入する。
売上とは、
こうした小さな行動の積み重ねなのです。
だから僕は、
回遊導線は、購買率を設計する技術だと考えています。
私が店舗を見るとき、最初に確認すること。
店舗コンサルティングでは、
「売上が伸びません。」
という相談をよく受けます。
そんな時、
僕はまず、
「お客様は店内を歩いていますか?」
を確認します。
もし歩いていなければ、
商品の問題ではありません。
価格でもありません。
まずは、
歩きたくなる理由が足りていないのです。
導線を変える。
PPを変える。
見せ方を変える。
その積み重ねで、
購買率は変わります。
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次回は、
「この店、なんだか居心地がいい。」
そう感じる理由について。
“空気”がセット率を変える仕組みをお話しします。
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