あの夏、ライヴが人を成長させてくれた!?

高校二年生の夏、88日。

放課後、新聞配達のアルバイトをしていた僕はいつものように担当区域のポストに新聞を投函して回った。

 

ただいつもと大きく違ったことは、何人かの友達が手伝ってくれたこと。

その日は午後6時から万博のお祭り広場でTulipのライヴに行く予定だったから。

 

いつもなら5時過ぎに配り終える新聞。でもそれからライヴ会場へ向かっていればとてもオープニングに間に合わない。

この日は4時過ぎには配り終えることが出来た。おかげでなんとか間に合った!

ありがたかったなぁ、あの日の友達!

楽しみの為には人は協力する(笑)

 

太陽の塔のそば、お祭り広場の野外ステージ。

沢山の仲間たちが既に来てた。

中には同じ新聞配達のバイトをしているはずの友達が、ちゃっかりガールフレンドと着席してた。

『なぜこんなに早く?』

どうやらこの日の配達を友達に丸投げした様子。数日前から配達に慣れるために友達に同行してもらい、教え込んだらしい。

素晴らしい段取り力!

女の子が絡むと人は成長する(笑)

 

ライヴ、ほんとに良かった!

まだ陽のある時間に始まり、少しづつ暮れ始め、やがて暗闇に包まれるまで。アンコール、またアンコール。一つの会場で音楽とともにみんなで楽しめる醍醐味、それを深く味わえた日。

 

あれから時は経ち、まさか41年目にこんな夏を迎えるとは思いもよらなかった。

 

ライヴ会場で、思いっきり盛り上がれる日が、早く戻ることを祈って・・・

 

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