お店の空気は、音と光と香りでできている

藤井雅範です。

店に入った瞬間、
「なんとなくいい」と感じることがある。

理由は、はっきりしない。

商品かもしれないし、
接客かもしれない。

でも多くの場合、
それは“空気”。


前回は「滞在時間」の話を書きました。

今回は、その中身の話です。

人はなぜ、その場に居続けるのか?


答えは、シンプル。

居心地がいいから。


そして、その居心地は、
だいたい目に見えないものでできている。

音。
光。
香り。


例えば音。

無音の店は、少しだけ落ち着かない。

逆に、
空間に合った音が流れていると、
人は自然とその場に馴染む。

音は、距離をつくる。

近すぎず、遠すぎない、
ちょうどいい関係をつくる。


照明も同じだ。

明るすぎると、
人は無意識に緊張する。

少しだけ落とすと、
滞在時間は伸びる。

人は、安心できる場所に残る。


香りはさらに静かだ。

意識されることは少ない。

でも、記憶に残る。

「なんとなくいい店だった」

その“なんとなく”の一部は、
香りでできている。


五感は、主張しない。

でも、確実に効いているのです。


売場を変えようとするとき、
多くの人は“見えるもの”から変えようとする。

ディスプレイ。
什器。
POP。

それは間違っていない。

でも、
それだけでは足りない。


お店を訪れた時、
商品陳列やディスプレイを見ると悪くはない、
なのに居心地がしっくりこない、
そんな時がある。

本当に変えるべきは、
“見えない部分”かもしれない。


音を少し変える。
照明を少し落とす。
香りをほんの少し足す。

それだけで、
滞在時間は変わる。


滞在時間が変われば、
行動が変わる。

行動が変われば、
売上が変わる。


これはセンスの話ではなく、
設計の話なのです。


あなたのお店の音は、どうだろうか?
照明は、少し強すぎないだろうか?
記憶に残る香りはあるだろうか?


五感は、静かに効く。

だからこそ、
整える価値がある。


売場の空気は、
つくることができる!

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