2026.10.04VMD 祖母の桃|第2話 その桃を食べた。 甘かった。 香りがよかった。 そして、とんでもなく美味しかった。 大きな桃を、 一人で食べた。 今でも、あの桃の味を覚えている。 ……と言いたいところだけれど、 正確には、味そのものを覚えているわけではないのかもしれない。 覚えているのは、 あの夜のことだ。