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売り場作りの指示もコミュニケーションの時代へ!

VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。

ボクが大手アパレルメーカーに在籍していた頃、ブランドの各店舗への売り場作りの指示は、イントラネットを通しての本部一括発信という形が取られていました。

どこかのサンプル店舗で作った売場を基に、写真と文章、使用する商品の品番の指定を添えて各店舗に配信します。

それを見た各店舗のスタッフが自分の店に落とし込んで再現する、というスタンスでした。

以前はそれで効果がありました。

全国の店舗が同じような店頭作りになる。

その中身はもちろん前年や直近の売れ方のデータに基づいた情報、在庫状況、トレンド情報が盛り込まれています。

その通りに実施するだけで、ある程度は売上をキープすることが出来ました。

本部一括配信の行方・・・

やがて、オーバーストアやターゲット人口の減少という環境の変化に対して、柔軟に変化することなく同じような本部一括配信をしているブランドや、モノ(使用する商品の指示)中心の発信では苦境に立たされて来るようになりました。

要因はいろいろ考えられます。

一つは地域性。

その地域独自の気候や慣習ですね。

もう一つは立地特性。

店前通行客数や顧客比率の違い。

更には、各店舗スタッフが自分で考えなくなる、ということも・・・

 

本部一括配信で指示に従わせようとすると、自ら考えて工夫する必要まで放棄してしまう場合もあるということ。

とりあえず同じようにやっておけば良いとか。

自分のお店はスタッフ数が少ないので、本部発信とおんなじようには出来るわけがない、とあきらめていたり。

『うちのお店はどうせ無理・・・』って心のなかで思ってしまう。

もしくは従っているように見せて、全く指示通りしていなかったり。

 

そういう状況では店舗側のモチベーションが上がらないですよね。

これでは売上は上がりません・・・・・

店舗オペレーションもSNSのように交流しよう!

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今日打ち合わせで伺った広告や販促の制作会社さんの新しいサービスでは、クラウド型のwebサービスで、特別な準備がなくても気軽に各店舗への発信ができるそうです。

ソフトのインストールさえ不要らしい。

そのサービスの中でとても良いなと思った点があります。

一つは各店舗の状況が手軽に投稿できて、すべての店舗で一覧で見ることが出来る点。

次に、本部からの一方通行ではなく、簡単に双方向のコミュニケーションが出来る、という点。

そして店舗と店舗間で、『すごいね!』や『参考になる!』と言ったボタンをクリックできるという点。

更には店舗間でお互いの投稿に対してコメントを残しあったり出来る点。

 

これって何かと似ていませんか?

そうですよね、まさにSNS。

フェイスブックやツイッターやinstagramと同じ。

気軽に投稿できるし、『すごいね!』や『参考になる!』をもらったらモチベーションのアップにもなる。

更に深く知ろうと思えばコメント残して交流することも出来ます。

 

従来の本部からの一方通行ではない、店舗と本部、店舗の店舗のコミュニケーションツールということですね。

まさに今からの店舗オペレーションにはこういった考え方が重要だと思っています。

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