もう、戦争用語を使うのは止めませんか?

VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。

 

戦争用語を使っていませんか?

会社の会議などで、ついついこんな言葉を使ってしまうこと、ありませんか?

『今週の戦い方を発表します』

『では、今週の戦略会議を始めます』

『今週こそは勝ちます

・・・・・

おそらく、深い悪意はなくて使っていらっしゃることが多いのでしょう。

ビジネスの目標数値を達成するため、分かりやすい表現だから使ってしまうのだと思います。

しかし、でも、だけども、これらは戦争用語です。

誰と戦っているの?

誰に勝つの?

まさか、お客様と戦うのではないですよね。

じゃ、同業他社の方たち?

同業他社の方と戦って勝つことがビジネスの目標なのでしょうか???

 

何のためのビジネス?

ビジネスの目標は、自分たちが誰かの役に立てることを行うことですよね。

その役に立った成果に対して対価が支払われる。

結果として利潤を生む。

まさか同業他社の方と戦って、相手が自分より悪い成績になることが目標ではありませんよね・・・

それじゃ、どれだけ誰かの役に立って、利益を生み出しても、さらに他社が上回ればいつまでも目標は達成できない。

報われないですよね。

自分たちがどうしたいのか?ではなく、他人を蹴落とすことが目標になってしまう。

 

言葉は言霊

口に出す言葉は、いつの間にか自分の心の中にしっかりと根を下ろし始めます。

汚い言葉は汚れた心に、きれいな言葉は清い心に。

『今週の戦略は』、『この戦術で行く』、『戦い方を考える』、『これを武器に』、『を仕込む』、『この戦法勝つ』などなど。

商品は決して“人を傷つける弾薬”ではありませんよね。

戦争用語を使えば、いつの間にか、戦って人を傷つけることに無頓着になっていきます。

“自分さえ良ければそれで良い”、と考えてしまったり、“営利至上主義”に走ってしまったり。

もうビジネスの世界で戦争用語を使うのは止めにしませんか?

その代わりに、ストーリーやシナリオといった言葉を使ってみては?

虎視眈々と戦略を練っている会社よりも、お客様を幸せにするストーリーを考えている会社の方が絶対に共感されるはずです。

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ボクたちは、誰かを傷つけるためにビジネスをしているんじゃない。

誰かの役に立つためにビジネスをしている。

 

終戦記念日を明日に控え、戦争の悲惨さを改めて感じた今日、そんなことを考えていました。

 

・・・・・そういうことです。

 

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  1. あおきゆき

    藤井様

    その通りですね、、、。
    なんとなく、仕事=数字=戦って勝つ のようなイメージだったかもしれません。
    意識改革します^ ^

    ありがとうございます。

    青木由紀

    • 藤井 雅範

      あおきさん、コメントありがとうございます。

      目の前にいらっしゃるのはお客様。
      戦う相手じゃないですものね〜!

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