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売れてるものを見せるのがVPではない。ハッ!ワッ!ステキ!と思わすのがVPだ

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

VPPPはちがう!

先日店舗診断で訪れた大型ショッピングモールでのことです。

対象店舗に伺ってみた。

改装されたばかりらしくきれいな内装。

 

まず店内のPPの様子をみました。

PPのスタイリングはプレーンなプルオーバーとロング丈のスカート。

PPの役割はそこで展開されている商品をピックアップして着こなしを表現すること。そしてIPに誘導することです。

なのでこのスタイルングが後ろのラック(IP)にハンギングで展開されています。

 

次にVPスペースをみてみました。

マネキンが4体立っている、階段状のVPスペース。

よく目立つ立派なVPスペースです。

 

その4体マネキンのスタイリングが、VPスペースとしては目を惹くものではありませんでした。

そのうち1体はプレーンなプルオーバーニットにワイドパンツ

もう1体は同じくプレーンなプルオーバーニットに長めのタイトスカート、それを着せてるだけ。

PPのスタイリングとほぼ同じなんです。

カラーはバラバラ。

スタイリングはいたってシンプル、というか地味。

肝心の商品が魅力的に見えない。しつらえは立派なVPステージなのに・・・

舞台女優にはそれなりの衣裳を着せてあげましょうよ!

 

VPの役割はお店の前を通る人のアイキャッチとなること。

『ハッ』とさせたり、『アッ』と思わせたり、『ステキ!』と感じてもらったり・・・

まず目を向け、足を留め、お店に入ってもらうことなんですね。だからアイキャッチやスタイリングの深みが大切。

PPとは役割が違うんです。

VMDを理解していない本社の指示

お店のスタッフに質問してみました。

『どうしてVPのスタイリングとPPのスタイリングが同じなの?』

VPPPも本社からの指示書通りにしないといけないので、そのとおりにするとこうなりました』

そのスタッフはちょっと歯切れ悪くそう言いました。なるほど・・・

 

『本社の指示がそうであれば仕方がない・・・』では済まされません!!!

VPはなんのためにあるのか?

PPはなんのためにあるのか?

本社がVMDという概念を理解していない。

 

いくらプレーンなプルオーバーニットにロング丈のスカートというシンプルなスタイリングが売れているからと言ってそのままVPにしてたらアカンでー!

売れてるもんをそのまま見せるんがVPやないでーっ!!!

あんたが扱っているのは“ファッション”なんやから。

そんなんで『ハッ』とさせたり、『アッ』と思わせたり、『ステキ!』と感じてもらえるかー?

そんなんでお客さんに目を向けてもらって、足を留めてもらって、お店に入ってもらえるんかーっ?

 

バッグやスカーフや靴でポイントカラーを差したり、アウターを羽織らせたり手に持たせたり、出来ることはいっぱいあるはずやろー!

 

と、思わず毒を吐いてしまいましたが・・・

はっきり言って本社の指示が手抜きと言わざるを得ません。

とっても残念。

そして店舗スタッフをあきらめムードにさせてはいけません!

いま一度、真摯にVMDと向き合ってみませんか?

 

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