新しい表現をするには、人と違うことをやってみる!

公開日: VMD ,


昔、先輩に注意されたことがある。

「そのやり方はおかしいよ!」

そのときはカチンと来たけど、今となっては注意されたってことは、狙い通りの仕事ができていたんだなぁって思った。

 

1990年代の話。

僕はアパレルメーカーにVMDの専門職として勤務していた。

当時の三宮のビルの1Fには、道路に面して横長の大きなショーウインドウがあって、たまにディスプレイを依頼されることがあった。

メーカーのショーウインドウなので、直接消費者にその商品を売るわけではない。

だからそこをディスプレイする意味は、ブランドを知ってもらう意味合いが多かったかな。

沢山ブランドがあったから、それぞれこんな違いがある、特徴があるんだということを伝える役割。

 

当時VMDや販促の専門職は、関連会社として一時的に本体とは別れた組織で活動を始めた時期。

その中で僕たちは“見せる専門職”として複数のブランドを兼務していた。

その会社の役員に言われたのが冒頭の言葉

「お前、そのやり方はおかしいよ!」

 

当時のディスプレイ手法の主流の表現みたいなものがあった。

マネキンでもトルソーでも可動の腕(肘・手首・指先が自由に曲げられる腕。ウレタンフォームや木製が多い)を使う場合。

手首から先を外側に曲げて指先は反らすような表現が主流。

そうすることで“エレガントさ”を伝えられるから。

当時の会社は沢山のブランドを抱えていたけど、どれも共通点は“エレガント”

 

外側に曲げて反らした指先は確かに“エレガント”で美しい。

手先だけでもテイストは伝えられる。

だからどのブランドであろうが、誰もが手首から先を外側に曲げて指先は反らしてディスプレイしていた。

そうするのがスタンダード、という感じ。

 

その時僕がディスプレイしたブランドは、会社の中ではやや個性的な位置づけのブランド。

そこで人とは違う手先の表現をしてみた。

すべてのマネキンの可動腕、手首から先を外側ではなく内側に曲げてみたのだ。

そうすると個性的な表現に見える。

手首から先を内側に曲げたものの、指先はすっと伸ばしていたので“エレガント”も感じる。

個性的な商品に見合った独自の表現・ムードが演出出来た、と満足していた。

ところが翌日、それをみた役員から「お前、そのやり方はおかしいよ!」との言葉。

その大先輩たちがこの職種の礎を作ってくれたと思うし、ヨーロッパまででかけて修業を積んできたのも理解できる。

そのおかげでこんな素晴らしい職種がアパレルメーカーの中で初めて確立できた。

ただ先輩方が現役でディスプレイしていた当時はブランド数も少なく、どのブランドも同じような表現が主流。

当時よりはブランドも増えたのに新しい表現がなかなか開発されていない状況。

「今は現場にも出ず毎朝ぼんやり新聞を眺めているおじさんに注意される筋合いはない!」と思った。

若気の至り・・・

 

でもよく考えれば、こう注意されるということは“その表現が目立った”あるいは“新鮮だった”または“独自の表現”が出来ていた、ということ。

「そのやり方はおかしい」=「昔とは違う新しい表現」

ということ。

狙い通りの仕事ができたわけだ。

その証拠に、それ以降の手先の表現は随分と自由にする人が増えてきたし、それに対して注意されたという話も聞かなくなった。

 

“ブランド”というのは、“牧場で牛を区別するために押された烙印”が語源らしい。

ひと目で区別出来ることが役割。

だからトレンドや主流に流され過ぎてはいけない。

逆にディスプレイの手法一つでもブランドらしさは表現できる。

 

これからの世の中は特に“ブランディング”が大切になってくると思う。

あなたの会社が、あなたの商品が選ばれる、他とは違う理由。すなわち“独自性”

それを明確にして、理解し随所で表現していくこと。

そうすることで小さな会社や個人にも、可能性は広がっていくから。

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皆さんとお会いできることを楽しみにしています!!!

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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VMD:ヴィジュアル・マーチャンダイジング→ お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある。

VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。

IP:アイテム・プレゼンテーション→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。

PP:ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション→ IPされている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。いわゆるPOPもこのPPの一部に分類されます。

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