作家ってすごいですね〜。

VMDコンサルタントの藤井雅範(ふじいまさのり)です。

村上春樹さんが、読者からの質問に答えた期間限定サイト『村上さんのところ』が本になった模様。

サイト上では質問、なんと3、716通すべてに回答していたそうです。

わずか4ヶ月弱の期間で3、716通のやり取りをする、ちょっと信じられないですね。

『村上さんのところ』

ボクも、サイトを開いていた当時は頻繁にチェックさせていただきました。

どんな質問にも真摯に、そしてウイットに富んだ回答をなさっている。

それが頻繁に更新される。

どんどん質問に答えていく様、村上さんの回答がどんどん増えていく様がリアルに感じとれました。

PCを挟んで向こう側に村上さんがいて、『レーダー作戦ゲーム』をやっている様な感じ・・・(笑)

レーダー作戦ゲーム

きちんと、そして丁寧に質問に目を通しているんだなって感じました。

『村上さんにとって恋愛とは?』

『同性婚は賛成ですか?』

『奥さんの機嫌が悪い時は?』

といった恋愛がらみの質問から

『なぜ人を殺してはいけないの?』

『老境で幸せに生きるには?』

『生きている意味って何?』

といった哲学的な質問まで。

見事に答えていらっしゃいます。

ボクが拝見していて面白いなと思ったのはこの質問です。

『情景や心情を表現するために、あなたはこれでもかというくらい比喩を多用しますが、それは読者の読解力を信じてないからですか? 』

というもの。

ボクも村上さんの“比喩”は大好き。

『グレープフルーツのような乳房をつけ、派手なワンピースを着た30歳ばかりの女』とか

『彼女は僕に真剣に(冗談ではなく)、私が大学に入ったのは天の啓示を受けるためよ、と言った。・・・・・僕は天の啓示とはどんなものなのかと訊ねてみた・・・・・「でもそれは天使の羽みたいに空から降りて来るの」僕は天使の羽が大学の中庭に降りてくる光景を想像してみたが、遠くから見るとそれはまるでティッシュペーパーの様に見えた。』とかね・・・

これは以前のブログにも書いたので読んでみてくださいね。

比喩というのはパッケージ。ただモノを渡すのではなく、モノの詰まったパッケージを渡すこと!

 

本は473通。電子書籍はなんと3、716通

今回、本としては473通に厳選された質問への回答が収録されています。

そしてコンプリート版もある。

こちらは電子書籍として、なんと3716通すべての質問と回答を収録。

これは単行本にすると8冊分。

1日1通読んだら約10年楽しめるそうです。

 

こちらにフェイスブックページも開設されていますよ↓

『村上さんのところ』

村上さん

4ヶ月で3、716通に上る質問へ回答する。

たぶん人生相談だとしたら、ギネスブックものじゃないかな?(笑)

いやー、作家って大変なお仕事なんですね。

 

・・・・・そういうことです。

 

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