『カクチョウタカイパフォーマンス』

その昔、具体美術協会というアート集団があった。

『人の真似をするな!誰もやらないことをやれ!』というモットーのもと、沢山のアーティストが実に前衛的、実験的な作品を作り出しました。

今から40年以上前のお話です。

堀尾貞治さんの『カクチョウタカイパフォーマンス』

かつてその具体美術協会に所属し、現在も尚、精力的に作家活動を続けていらっしゃる方がいます。堀尾貞治さん。

先日、その堀尾さんのパフォーマンスを鑑賞してきました。

タイトルは「カクチョウタカイパフォーマンス」

今回は、わずか30分でなんと300枚のトートバッグに絵を入れるというパフォーマンスです!
30分間休むことなく動き続けて作品を描きます。
豊かなアイディアと止まることのない動き、躍動、空気感の高揚。

見守る観衆は時間を経るごとに増えてゆき、人々の目は釘付けになる。

それは堀尾さんの動きが予測ができないからです。

ペイントのブラシで描いたと思えば、ヘラで絵の具をこすりつける。ウニウニのモヤッとボールに絵の具をつけたかと思えば、トートバッグにそれを押し付けて描く。トートバッグを掴んだかと思えば、パレットの上に押し付ける。ついにはブラシをまるでドラムのバチのように使ってリズミカルにトートバッグに叩きつける。

そう、堀尾さんのパフォーマンスは“動”なんです。

完成された作品も、当然躍動感あふれるものとなっている。

その源泉は、堀尾さんの肉体そのものからほとばしる“躍動”なんでしょう。
とても76歳とは思えない・・・

パフォーマンス中の堀尾貞治さん

パフォーマンス中の堀尾貞治さん


アートは、作品そのものだけではなく、その過程にも価値がありますね。

そしてそれはその場でしか味わえないもの。

リアルでしか体験できない価値なんです!

 

これはお店でも同じこと。

『リアル店舗の価値』を提供し続けましょう。

ワザワザお店に来ていただけるだけの理由、これを発信することですよね!

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ボクが入手した三枚のバッグ。どの柄がお好みですか?


 

 

過去にも具体美術協会や堀尾貞治さんについた記事があります。

もし興味がある方は、こちらからどうぞ↓

『安心して下さい。描いてますから・・・』

 
・・・・・そういうことです。 
 

 

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