わざわざ行きたくなるデパートが、ない・・・


こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

心斎橋大丸がリニューアルオープンしたので、僕も行ってきました。

リニューアル以前から使用されていた米国出身の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手掛けた建築の意匠が、マメに保存、改修され使われています。

そんな部分は好感が持てるし、肝心の中身への期待感も高まりました。

フードホールに力が入っていたり、ポケモンセンターという体験型施設が入っていたりと目新しい部分はありました。

が、しかし・・・

デパートはテナントへの場所貸し業?

もう30年近く前から、デパートはテナントへの場所貸し業がメインになってしまった。

自ら編集し自ら価値を伝え自ら販売するという一貫したスタイルではなくなってしまったのです。

たまたま一つの空間にいろんなテナントが入っているだけ。

スタッフと話しても自分の売り場には詳しいけれど、よその売り場のことはよくわからない事が多くなったのです。

 

デパートメントストア全体としてお客さんを楽しませよう!ワクワクさせよう!というムードは感じられない。

実際に売り場に入れば、そこで展開されている商品を売り込んできます。

居心地良く過ごしていただこうという気配ではない。

でも無理はないですよね~。

スタッフはテナントから派遣された社員が多い。たとえ百貨店の社員でもその売場の商品を売ることがミッションで店頭にいるのだから。

お客さんには関係のないこと

しかしお客さんにとってはどうでしょう?

この売場にいるのはテナントスタッフでこの売場は百貨店のスタッフで・・・、なんて意識をみんなが持っているわけではない。

そもそも持たせてはいけないのです。

せっかくデパートに来ているんだから、デパートメントストア全体を楽しんでもらった方が良いに決まっているのにね・・・

売り場単位で見ればセット率も客単価も低いかもしれないけど、デパート全体で楽しんでもらう事ができれば結構な客単価になる。

当たり前だけどコレがデパートメントストアの魅力だし、だから売上も取れる。

なのに現場対応がなぜ売り場単位なのか・・・

 

たとえば、そこで働くスタッフみんながそのデパートでの楽しみ方を交換し合って発信する。

Aという洋服売り場にいくと『私はB売り場の靴が大好きなんです』『休憩時に食べたCという店のケーキ、美味しかった!』『メイクならD売り場の〇〇さんのアドバイスを聞くと良いですよ・・・』

そんな風に書くスタッフが自分なりのデパートの活用法をおすすめ出来たとすれば・・・

メディアの広告よりスタッフの発信を!

スタッフとお客さんの関係性はもちろん、スタッフ同士の関係性まで深いものになっていくと思うのです。

売り場単位ではなく、大きな視点で全スタッフが発信・接客・応対する。

どんなにメディアで広告を打つより、デパートの価値が伝わると思います。

こんなデパートの誕生が待ち遠しい。

 

わざわざ行きたくなるデパート、作りましょうね!

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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VMD基本用語説明

VMD:ヴィジュアル・マーチャンダイジング→ お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある。

VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。

IP:アイテム・プレゼンテーション→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。

PP:ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション→ IPされている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。いわゆるPOPもこのPPの一部に分類されます。

ファサード:お店の顔→ そのお店の外部の通路に面した部分をさします。特に、入店客数に影響を与えるスペースでもあります。

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