トルソーの使い方について|基本を知る!

公開日: PP, VMD ,

今、お洋服を扱っているお店では、トルソー(スタンドタイプのボディ・胴体部分のみで手足無しが多い)、マネキン(人間の形をしたボディ・基本的に全身)のどちらかを使用しているお店がほとんど。

たまに、ハンギング(ハンガーに掛けた状態)だけでスタイリングを表現しているお店もありますが。

お洋服の着こなし、トータルで着たときの雰囲気、シルエットなどはトルソーやマネキンを使えばカンタンにキレイに表現できますよね。

トルソーの復活

最近オープンした商業施設、例えば銀座の東急プラザなどを視察しても感じることがあります。

それは『トルソーの復活』が本格的になってきた、ということ。

逆に言えば、ここ10年ほど白いだけのマネキンが溢れかえっていた、と言えるかもしれません。

たしかに、白い抽象マネキンに着せればどんなお洋服もそれなりに見えます。

ただし、独自性は出にくい=同質化する、ということ。

トルソーであれ、マネキンであれ、自らのショップやブランドのテイストに応じたものを、慎重にセレクトすることが基本です。

使い方の基本

トルソーでもマネキンでも使い方の基本、というものがあります。

コレを知っておくと、より商品の良さをお客様にお伝え出来ます。

知らなければ、伝えきれない。

場合によっては、価値を低く見せてしまうことも・・・

 

もっとも基本を知った上で基本を壊すのはOKです!

例えば、デニムを履かすのではなく、『裸のボディの肩に積み上げる』とかね。

その場合でも、向きや高さや、ポーズを理解していれば上手く決まります。

しかし基本を知らないで崩すと、決まらない。

価値が下がるんです。

 

一概にトルソーと言っても、クラッシックでメンズライクなどっしりしたものから、顔や可動の腕がついたカジュアルライクなものまで様々です。

今日は、顔や可動の腕がついたカジュアルタイプなものを例にお話しますね。

顔や腕のついたトルソーはカジュアルな印象

顔や腕のついたトルソーはカジュアルな印象

基本1 配置する向き・角度

真正面に向けてどんと配置するのか?

斜めを向けてニュアンスを出すのか?

真横を向けて数体並べることでレングス(着丈)の違いを強調させることも出来ます。

基本2 顔と腕のポーズ

人間と同じように設計されているので、人間と同じ顔や腕の向き、動きにするのが基本。

ありえない方向へ顔や腕を向けてはいけません。

時々、『それじゃ骨折してるやろ!』といったポーズを見かけます(笑)

ファッション雑誌のモデルのポーズを参考にすると良いですよ!

カッコ良い系のポーズ。

ニュアンスのあるポーズ。

元気のあるポーズ。

表現したいことによって、とるポーズも違います。

ただし優先順位が高いのは、商品の良さ、デザインやシルエット、ディティールを活かす、ということです。

AラインはAラインらしく、ドルマンスリーブならそれがわかるように表現してみましょう。

ポケットの位置、ファスナーの位置、リバーシブル仕様、などもポーズによっては表現できるのです。

商品のデザインやディティールを活かしたポーズを取りましょう

商品のデザインやディティールを活かしたポーズを取りましょう

基本3 複数のトルソーの組み合わせ

お店の入り口のディスプレイ・スペースやショーウインドウ。

そういった場所では複数まとめてみせることが出来ますね。

複数まとめることでより伝えたい事が強く表現できたりします。

この場合一番大切なのはメッセージを明確にしたスタイリングを組む、ということ。

あれもこれも見せたいでは伝わりません!

一ヶ所で見せるのなら、要素を絞り込むことです。

テイストはもちろん、カラー、素材、アイテムといった要素を絞り込むこと。

そのスタイリングを複数見せることで、インパクトの有る見せ場になります。

 

次にはシーンを感じさせること。

コレはスタイリングから連想される部分と、ボディの向き、顔の向き、腕のポーズといったもので構成されます。

それらが単体だけでなく複数まとまることでのシーン、ストーリーと言ったものを表現することが可能になります。

単体の向きやポーズだけでなく、複数体の奥行きや位置(前後・左右)にも気を配ることで完成されます。

最後にスポットを調整することも忘れないでね!

ボディや顔の向き、腕のポーズ。複数体組み合わせることで、シーンを表現することが出来ます。

ボディや顔の向き、腕のポーズ。複数体組み合わせることで、シーンを表現することが出来ます。

シナリオを描こう!

トルソーのスタイリングを組む場合には、事前にシナリオを描いておきましょう。

どんなシーンで着るのか?どんなムードを出すのか?ということです。

そうすることで商品の価値がお客様に伝わりやすくなるのです。

コレには靴やバッグや帽子といった服飾雑貨の活用が有効ですよ!

そして、くれぐれも気をつけてほしいことを繰り返します。

『メッセージを明確にしたスタイリングを組む、ということ。

あれもこれも見せたいでは伝わりません!』

 

あなたのお店にあるトルソー、活躍していますか?

基本を知ることで、もっとディスプレイを楽しんでくださいね。

あなたが楽しんでいると、きっとお客様も笑顔になりますよ!

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藤井 雅範

代表 VMDコンサルタント株式会社ライトハウス
アパレルメーカー 株式会社ワールドにて28年と9ヶ月、一貫してVMDの専門職に従事。レディス、メンズ、雑貨ブランド。セレクト、ファミリー及びスポーツ業態のVMDを経験。複数の事業部にてVMDマネージャーを歴任。エクスペリエンス・マーケティング実践塾55期生。《藤井雅範のプロフィール》

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VMD基本用語説明

VMD:ヴィジュアル・マーチャンダイジング→ お客様にあなたのお店(あなたのブランド)の価値を“視覚をメインとした五感で伝えること”。そのシステムのことをさす場合もある。

VP:ヴィジュアル・プレゼンテーション→ そのお店のMDの特徴やコンセプトを表現すること、またはそのスペースのこと。一般的にはお店のファサード(入り口、通路面のお店の顔の部分)にあるショーウインドウやステージ上で数体のスタイルをまとめてみせる場合が多い。

IP:アイテム・プレゼンテーション→ そのお店で、商品が、お客様が手にとれるように陳列されている状態、またはそのスペースのこと。

PP:ポイント・オブ・パーチェス・プレゼンテーション→ IPされている商品群をピックアップして、着こなしや着回し使い方を表現すること、またはそのスペースのこと。いわゆるPOPもこのPPの一部に分類されます。

ファサード:お店の顔→ そのお店の外部の通路に面した部分をさします。特に、入店客数に影響を与えるスペースでもあります。

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