『村上春樹について』まとめ記事 その1

村上春樹さんという作家に関して触れたブログ記事、この二年間で随分たくさん書いたように思います。

今日は、その内容を振り返ってみますね。

師匠の藤村正宏先生と

師匠の藤村正宏先生と、村上春樹の小説を手に・・・

2104年2月8日のブログ

『古い図書館:村上春樹の小説に登場するモチーフ』

“カンガルー日和”という短編集(“羊をめぐる冒険”の頃の作品)の一番最後に入っている“図書館奇譚”というお話に登場する図書館。

ハルキファンにはお馴染みの『羊男』も登場する、ちょっとおとぎ話のようなストーリーが“図書館奇譚”

実はボクがずっと昔から利用していた、昔の芦屋図書館がモチーフの模様。

“図書館の地下には広大な蟻の巣のような枝道が張り巡らされ、その一室に閉じ込められたら最後、脳みそをチュウチュウ吸われるまで脱出することは出来ない・・・”

そうそう、“海辺のカフカ”に登場する甲村図書館も、この図書館がモチーフのようですよ。

2014年2月15日のブログ

『猿の檻のある公園:村上春樹の小説に登場するモチーフ』

上に書いた図書館のすぐ南に『猿の檻のある公園』はあります。

ボクが小さな頃は本当に猿がいました。

でも今は?・・・

とってもcoolな文体で描かれる“風の歌を聴け”で、ボクと鼠が出会った直後のアクシデントの舞台となっています。

2014年2月22日のブログ

『夙川にかかる小さな橋:村上春樹の小説に登場するモチーフ』

“ランゲルハンス島の午後”というエッセイ集の中の、同名の短いエッセイ。

中学生ぐらいの時、何かの事情で授業を抜け出しているときのちょっとドキドキした感じ“甘美な背徳感” みたいな気持ち。
そんな心持ちをとっても上手く表現した文章。

『ランゲルハンス島』って知ってました?

海外のリゾートアイランドではなく、体内の臓器の中の細胞の塊の名称らしい。

細胞塊の名前に、“午後” という一言を付け加えただけで海外のリゾート地を連想させてしまう村上春樹の文章力、見事ですね!

 

以上の3つの記事では、今も実在するモチーフ、モデルとなった場所から感じた記事を書いています。

古い図書館、猿の檻のある公園、夙川にかかる小さな橋・・・

ハルキファンの方なら一度現地に行って見てはいかがですか?

その場所で今一度小説を読み返すと、新たな発見がきっとあるはず。

村上春樹の本をまだ読んでいない方も、このブログを読んで少しでも興味を持ってくれたら嬉しいな。

 

・・・・・そういうことです。

 

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